自然素材の珪藻土壁に付着した汚れ|果たして汚れは完全に落ちるのか?!
つい先日、お引越しの際にあったトラブル。
引っ越し業者さんが、洗濯機の汚れた古い水を抜かずに室内に洗濯機を運んでしまいました。
その為、仕上がっている珪藻土の壁に、洗濯機の汚れた古い水が飛び散りまして・・・
とっても残念な状態になってしまったのです。
この事について過去記事はこちら。
汚れた壁の清掃をする場合。
さらに清掃で落ちなかった場合の左官上塗り工事が必要な場合。
新たに壊してしまった高級な照明器具の部材代金に取り付け交換費用。。
これらの見積りを出しました。
なんだかんだとあれこれ色々言いつつも、引越し業者さんから中尾建築工房が依頼を受けたのです。
そして本日の朝、清掃職人さんと私、施行担当者で現地に行ったのです。
これ、はっきり言って見積りを出せる業者さんが居ない仕事になるんです。
私の場合はたまたま大工で、自然素材については会社に寝泊まりしていた時期がある位、作業場で実験するほどオタクレベルの職人でした。
素材の開発にも関わっている事もありまして、なにをどうすれば、修復が可能なのかを良く理解しているのです。
なので私自身はやれるのですが、毎回私がやっていたら私自身の仕事がこなせません。
であれば、技術を職人さんにも施行担当者にも覚えてもらう。
そして現場の職人さんが実践出来る様になれば、それはそれで実りも多いだろうなと言う事で作業を行いました。
まずは汚れた部分を確認したら、そこに付箋を貼り付けていきます。
あちらこちらに古水が飛び散っている様子が良く分かると思います。
一度は貼り終えたと思っても、また新たに見つけてしまう事もあります。
なので一通りは、この様にマーキングを行っていきます。
今回は汚れの度合い、そして飛散の状態を確認して、特殊な液体を用いる事にしました。
この様に一つ一つ、マーキングを加えた箇所の汚れを浮かせて行くのです。
しかも1回では無理ですので、何度も何度も作業を進めます。
とにかく地道に作業を繰り返すしかありません。
その中でも一番汚れていた難易度の高い箇所を集中的にやってみました。
そしてその結果!
なんと言う事でしょう!
付箋の左側にあった大きな1センチ丸程度の汚れをも、きっちり落とす事が出来ました☆
以前の写真を撮影する前に、作業を始めてしまいましたが。。
こうやって見る分には、汚れは一切ありませんよね。
これならイケると言う事で、私は現場を任せて事務所に戻ったのですが、さすがにこれだけの数があるとね。
職人さんはそれはもう、大変な作業になります。
とまぁ、こんな感じで珪藻土の汚れは落とせると言えば落とせますけど。。
出来れば汚さない方がよろしいですよね。
今回は引っ越し屋さんがお支払いになられると言う事ですので、作業が完了次第ご請求書を発行させて頂きたいと思います!
今回の自然素材の珪藻土の汚れ対策。
まさに、今までに培ったノウハウが活かされた訳ですが。。
やっぱり根っこから頑張って来て、ホントによかったと思いますー☆