ハンドメイドで造るロートアイアンのフェンス|WroughtIron-handmadePart2
さて、前回ではロートアイアンと鋳物の違いをご説明差し上げましたが、ここから本格的にロートアイアンとしての醍醐味みたいな部分をご覧頂けるかなって思います。
やはり何と言っても、ハンドメイドと言われる作業ですから、手に職系なんですよね。
当然、様々な道具も使いますけど、少ない道具を使いこなしてこそのテクニックがある訳なんです。
前回は木取りの作業が終わった段階でしたので、職人さんの工房にて続きの作業を撮影させて頂きました!
(私じゃなくて、武藤がですが・・・)
すでに規定の寸法にカットされた部材に、アクセントを付けるモノと、付けないモノで分けていきます。
今回は縦で格子を入れていくのですが、その格子にはひねりと呼ばれるアクセントをつけていきます。
イメージ的には、こんな感じの形。
画像で見られる縦の格子部材を今回は加工しております。
画像ではバスケットと呼ばれる丸いカゴがありますけど、今回はバスケットを使わないので、あえてぼかしてあります。
全てがひねっているモノを使うのではなくて、ひねっているモノ、ストレートのモノを交互に入れていく計画です。
ストレートの格子は、カットするだけになりますので、ひねっている格子の加工作業をご紹介させていただきましょう!
まずはこの様に、片方を万力で固定します。
そしてバーナーで火を入れて行く事によって、赤くなった部分をひねって行きます。
バーナーで炙って赤くなってきたので、力を加えてひねっていきます。
一つのひねりが終わった段階で、今度はまたバーナーを入れる部分をずらして、さらにひねっていきます。
これをひたすら繰り返して行く事になるのですが、延々と繰り返していくと。。
この様な形の素材達が出来上がります。
この作業、一見では簡単に見えますけど、実はそうではありません。
かたや万力で固定しており、バーナーを持ちながらひねって行きますので、この様にまっすぐの状態でひねるのは至難の技なはずです。
そのため、まずはデザイン的な部分のひねりのサイズは共通にさせて、後から歪みやたわみを修正するのも必須の作業になるでしょう。
ハンドメイドで造るロートアイアン
デザインや用途は多種多様でありますけれども、これがハンドメイドの難しさであり、醍醐味でもあり、オンリー1でもあるのが感じ取れますよね。
既成品では出す事は出来ないであろう、この風合いは、依頼をされたオーナーだけが分かる格別な喜びと変わる事でしょうね。
また作業の進行具合はアップさせて頂きます!