リクシルキッチン工場倒壊PARTⅡ
昨日、リクシルのキッチン工場が倒壊したと速報をご連絡させて頂きました。
そして本日、中尾建築工房のメーカー担当者と、今後の流れに着いて話をさせて頂きまして、まずはご報告と今後の流れについてご説明をさせて頂きたいと思います。
ちょっと長文になりますので、PartⅢまでつなぐ形にさせて下さい。
まず、ネットなどで検索をしても、リクシルの工場がどの様になっているのか出てこないかと思います。
なので私がメーカーから頂いた文書によるお詫びと、画像をアップさせて頂きましょう。
lixil-kitchen-hisai_20140220_134450.pdf
アップしたPDFの二枚目に、雪の積雪により操業停止を余儀なくされたリクシル深谷工場の画像があります。
画像は全部で6枚ありますけど、製品出荷場の庇部分の崩落の画像は、元々、この様な屋根形状ではありません。
崩落して、折れ曲がってしまった形になっています。
その中でもひどいのは、基礎部分から大きく破損し、崩落した構造を支える基礎をご覧下さい。
すでに基礎も折れてしまい、鉄筋が丸ごと見えてしまっています。
一般的に、何かを製造する事を目的としている工場は、広い空間を取りたいですから、柱なども少ない場合が多いんです。
そうすると、柱をより少なく出来るラーメン構造なのかと思うのですが、そのラーメン構造ゆえのデメリットにより建物が歪んでしまった形なのがよく分かります。
構造計算でも、ここまでの積雪量は計算に含まれていなかったんでしょうね。
今現在でも、降り積もった積雪量があまりにも多く、復旧するために必要な重機の搬入も出来ない状態なんだそうです。
ある意味で、死傷者が出ていないだけでも救われているのかもしれません。
ただはっきりと言えるのは、注文をもらってしまっているにも関わらず、工場がこれでは。。
はっきり言って、キッチンを造る場所が無いって事になります。
元々、リクシルのキッチンは、吸収合併前の旧サンウェーブの工場になります。
旧サンウェーブの工場は、国内に三カ所あるのですが、埼玉県深谷(ふかや)工場、兵庫県社(やしろ)工場、岐阜県可児(かし)工場の三つになります。
関東方面の工場としては埼玉県の深谷工場のみであって、キッチン生産量としては、60〜70%にも上るキャパシティを持っているそうです。
残りは二つの兵庫県社(やしろ)工場20〜30%、岐阜県可児(かし)工場10%の生産能力なのだとの事。
60〜70%と言う膨大なキャパシティのある工場が被災を受けたのは、メーカーとしても相当痛い部分ではあると思います。
また時期的にも悪い時期でして、現在はリフォームなども消費税増税の時期にラップしていて、どうにもこうにもならないってお話を伺いしました。
中尾建築工房の対応策としては、今現在影響を受けてしまう恐れのあるオーナー様には、明日の更新でお伝えをしたいと思っております。
それにしても嫌な時期にこんな事になるとは。。
メーカーも大きくなりすぎてしまいましたね•••