100%無垢材ウォルナットで造る木製玄関ドア PartⅤ|中尾建築工房の工房編☆
「あれ?ブログが更新されてないですよー」
と、言われる事しばしば(笑)
お休みして、釣りに出かけている訳でもなく。
休日出勤は1Fの工房で、機械をフル稼働させておりました!
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中尾建築工房の工房で使われている木工機械は、西野製作所 MK-1300Nと言いまして。
この地に工房を建てた当時、横須賀市内の工務店の中では。
最大級クラスの木工機械を選びました。
手工具にしても、電動工具にしても、この様な動力の木工機械にしても。
全てにおいて、最強好きなこの私(笑)
高級材である、ウォルナットも加工出来る!
なーんて事は、当時は思いもしなかったのですが。
やはり大型、動力で動かす機械を選んだのは正解だったと思います。
100Vの機械もあるけど・・・
まぁ、間違いなく止まってしまっちゃうでしょうね・・・
この機械には、三つの機械がくっついておりまして。
手押し鉋 (ておしかんな)
自動鉋(じどうかんな)
丸鋸(まるのこ)
手押しは木材の捻じれや反りを取り除く鉋
自動は木材の厚みを一定にしたり、仕上げたりする鉋
丸鋸は、木材を割く為に必要な鋸になります。
新木場などで購入する木材の多くは。
たいていが、引きっぱなしの製材されたまま。
それを加工するには、うってつけの機械なんです。
ただし、この手の機械を維持するには。
メンテをしてくれる方が居ないと困る。
この機械のメーカーは、保守メンテを止めてしまっているので。
近所の刃物屋さんが、代行するシステムになっているのだけど。
うちの保守をお願いしている、三木刃物販売さんは後継者がおりませんので。
三木さんが居なくなってしまうと、私も困ってしまいます。
元気で居てもらうしか、無いんですけど(笑)
チェーンの調整、ベルトの交換をして。
早速、加工に入りたいと思います!
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お分かりになりますでしょうか?
加工前のウォルナット材は、結構良い感じで曲がっております(笑)
でも高級材なので、なるべく削らない様にしないとね!
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これはバカ棒と呼ばれる定木に、寸法を移していく作業なのですが。
差し金の角から計りますと、寸法線が若干ズレてしまう事が起きたりします。
なので。
100mmを切る。
様は100mmの目盛りから測定して。
次の200mmに線をすれば、ちょうど100mmピッタンコになる計り方です。
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そして木の中心線を出す、定木も造りまして。
早速、ボルトを通す穴を穿孔したいと思います。
実は前回、穴が空きにくい。
そんな問題があったのですが。
今現在も木工錐メーカーさんには、別注製作をお願いしておりますが。
待ってもいられませんので、煙吹いても構わないから。
気合いの気合いで、やってみる事にしました。
やってみるモンですね。。
ドア1枚分の穴、開け切っちゃいました!
そのかわり、炭水化物を摂りましたけど(笑)
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なんとか丸一日を掛けて、ボルトを通す穴を開けまして。
お次は電動工具の溝切りを使って、木端に小穴を突く作業に入ります。
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ご覧の様に、溝を突く事を大工用語では。
小穴を突く
と言ったりします。
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突いた小穴には、実代わりの板を挟みまして。
板と板がズレない様にしました。
横方向にはステンレスのボルトが、貫通されているのが分かるかと思います。
うん、これなら組み込みは問題無さそう・・・
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二枚の板をピッタリ寄せると、こんな感じ。
イケそうなのは分かりました。
まさか気合いで穴が開くとは、思いもしなかったのですが。
次は木材をベルトサンダーで仕上げつつ。
自然塗料を入れたい段階です。
以前のブログで書いた事もありますが。
木材は、片面だけを塗ったりすると。
反りが発生しやすくなります。
ブラックウォルナットの無垢厚貼り床のお手入れ|無垢の床を拭く前に読んでください。
なので私としては、組み上げる前にすべての面を塗りたい。
早速、塗料を注文するとして。
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フジショップさん経由で、木工錐のメーカーさんからファックス来たけど・・・
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俺の人生で、一番高額な錐のお値段なのは。。
間違いございませんですね(笑)
仕方無いよなぁ。。
作業効率考えると、早い穿孔能力があった方が良いですし・・
いつの時代も、良いモノはお高い(笑)
と言う事なんでしょうね。
生みの苦しみってヤツですね・・
頑張って、働くとするか・・・