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横浜市戸塚区『団欒を引き立たせるクリの無垢板を削ってます!

 
  2018/12/29
横浜市戸塚区『団欒を引き立たせるクリの無垢板を削ってます!
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とは言っても私が直接的に削っているのではないんですけどね(笑)
横浜市戸塚区にて現在着工中の団欒の家。
その団欒を引き立たせる為にチョイスされたのが、掘りごたつのある小上がりスペース。
この小上がりにはクリの一枚板をローテーブルとして採用する事になってました。
そして今日、現場の段取り上、無駄になりそうだったので事務所に戻って来た江上棟梁。
戻って来るなり『週末に予定してた無垢板、今から削ろっかな〜』といきなり言われて、事務所に居た私と高橋とで道具を出したり、いきなりドタバタが始まりました!
そしていきなり削り始めるのですが、この時中尾建築工房に居たのは元大工の私と高橋、そして現役大工の江上棟梁です。
大工が三人ですから、会話も実に面白いんです!
まずは私が選んで来た板を見るなり。。
江上棟梁
『おーいいじゃん、まっすぐだし平らじゃん』
中尾
『ん〜とさ〜、ちょっ〜とだけ、てってない?端っこんとこ』
江上棟梁
『いや、平らだよ』
中尾
『そっかな〜、でもてってるんじゃない?!
てってるとこだけ電気ガンナで削って、ベルトサンダーで仕上げた方が良くね?!』
江上棟梁
『いや、こんだけまっすぐならサンダーでイケんべ!』
そして。。


板を削り始めた江上棟梁。
『あれ、なかなか削れねぇな、堅いなこの板。。』
中尾
『いや、てってるからとっつかないんじゃない?多分。。』
高橋
『ベルトサンダーの回転数が低いっすかね。。』
中尾
『いや、てってんだべ!』
江上棟梁
『そっか〜、そうでもないべ〜』
中尾
『いやいや、バンドソーの段差とさ〜、てってるから、とっつかないんだよ。。きっと。。』
江上棟梁
『あ〜、でもやっぱとっつかねぇ〜な〜、やっぱてってるかもなぁ〜』
だから最初から、端っこがてってるって言ってんじゃん!!
PAP_0588.jpg
人がてってるから電気ガンナで削ってからサンディングすればって言ってるのに、ひたすらベルトサンダーで削る江上棟梁(笑)
そして私は急遽、横浜市保土ヶ谷区まで行く用事が出来てしまい。。
『んじゃ江上さん、後頼んますね〜』と出かけてしまいました。
私が出かけている間に高橋に『この板削るの、今日のブログネタにするから何枚か撮っておいて』と頼んでおきました。
そしてたった今、事務所に戻って来て、高橋に撮ってもらった画像を見てみると。。
IMG_9490.jpg
江上棟梁の廻りに電気ガンナで削った鉋屑が落ちています(笑)
最初から使えばいいのにねぇ。。
なんというか、職人さんってこういう所が多々あるんですよね。。
さりげなく認めないって言うか(笑)
この大工さん同士の会話の中で『てってる』とか『とっつかない』って言葉が出て来るのですが、皆さんにはお分かりでしょうか?
私が現役大工の頃はかなり激しく、職人用語を使っていました。
でも最近ではたくさんの打ち合せをこなしてますので、言葉使いが当時とはかなり変わっています。
でも同じ職人さんとだけ話す時には、やっぱり元に戻ってしまいます。。
で、この意味なのですが。。
『てってる』
簡単に説明すると『反ってる』とかの意味になります。
良くお寺の屋根とかって、屋根の端だけが上に持ち上がっている場合がありますよね?
あの部分も職人的には『あのてりのバランスがよ〜』とか言ったりします。
つまり『てってる』と言うのは、反っているとか、持ち上がっているとかの部分に使ったりします。
『とっつかない』
これ、今回のケースだと削られる無垢板と、サンディングベルトの表面同士が密着していないと言う事を指します。
くっつかないとかでも流用は出来るのですが、どちらかと言うと大工さん用語では『ど〜も、とっつき悪いんだよな〜』とか『全然とっつかねぇな〜』とか言ったりします(笑)
簡単に訳すとですね。。
『この板は板の端に反りが見受けられるし、製材所で原木から平らに割かれる時のバンドソーで出来た段差もかなり深いと思います。だから電気ガンナの様な粗削りを行ってからベルトサンダーで仕上げた方が、時間の短縮になるのではないでしょうか?』
と言う事を私は江上棟梁にお話をしていたと言う訳です(笑)
とまぁ、用語はそこまでにしておいて、削られて行く無垢板もキレイに削れています。
これをオイルフィニッシュで仕上げて行くのですが、かなり期待出来ると思いますよー
トツカーナさん!
もしかしたら今週末までに完成品が現地で拝めるかもしれませんね!
では、無垢板の出来映えを楽しみにしていて下さいねー☆

トツカーナさん、もしも江上棟梁に週末現場で会う事が出来たなら。。
『私の家の無垢板はそんなにてっていたんですか?』って聞いてあげてみて下さい!
きっと『そうでもねぇ〜よ〜』って言うかもしれません(笑)


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Comment

  1. トツカーナ より:

    わおっ!全然意味が分からない単語でした。。。。
    でもこういう言葉って、文化だし、伝統だし、引き継がれていって欲しいですね!
    それよりも、中尾さんのところに通い始めてから「~だべ!」っていう言葉に触れる機会も多く、それが自分にとっては懐かしく、インパクトあり!!でした。
    横須賀を離れて20年経ち「~だべ!」に触れる機会がほとんどなかったので、ホンと懐かしいんですよね。
    今週末楽しみにしてま~す!

  2. 中尾建築工房 より:

    トツカーナさん☆
    これ、文化になんですかね•••
    電灯いやいや伝統ですか••
    まぁ、職人さんってこんな感じなんですよね(笑)
    私、そんなに『〜だべ!』って言ってましたっけ(笑)
    自分で言っている時には気づかない。。
    でもテレビとか見てる時にSMAPの中居君が『だべ〜☆』とかいっているのを見てしまうと。。
    なんだか恥ずかしく感じてしまうのは気のせいなのでしょうか。。

    テーブルとかも出来てますからね。
    今日、江上棟梁が作業してましたので☆
    ペンキもそろそろなんじゃないっすかねぇ。。

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