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辻堂テラスモールへ徒歩圏のリフォーム案件視察

 
  2018/12/24
辻堂テラスモールへ徒歩圏のリフォーム案件視察
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雨ですねぇ。。
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知っている人は知っているかと思いますが、私は相当前に首の骨を折っています。
骨自体はどうこう無いんですけど、打ち付けた時の痛みって言うのが、こういった季節になると出始めます。
まぁ便利な体でもあるんですけどね。
私が首の後ろの方に湿布を貼ると、だいたい雨が降りますから(笑)
下手なお天気予報のお姉さんよりは、相当感度はマシな方だと思います。
さて、そんな雨の日に、辻堂テラスモールから徒歩圏の古家付戸建ての視察に行ってまいりました。
相談内容としては、店舗付き住居の案件でして、1Fが大きな空間になっています。
そして2Fが住居。
1Fが大きな空間で、2Fが住居となれば、1Fと2Fと比較して、どちらの方が壁量があると思われますか?
さらに言えば、総二階だった場合、家全体のバランスを検討すると、どちらが軽い方が良いと思いますか?
これね〜、バランスで言うと1Fに壁がたくさんあった方のが、バランスは良いんです。
1〜2歳の子供さんを想像してみてください。
少し頭の大きいお子さんだと、おそらくバランス取るのにフラフラ歩いている子がいるかと思うんですけど、あれは頭が重たいんですよね。
それを小さい体で支えなければなりませんから、フラフラとするのは否めません。
うちの子がそんな感じで、いっつもいっつもフラフラしながら、かけっこしていたのを思い出しますね。
つまり今回視察させて頂いた案件は、あんまりバランスがいい訳ではありません。
そこで古家付戸建てを購入された方は、購入する前にリフォーム会社さんにお願いをして、耐震診断をなさったそうなんです。
2社ほどのリフォーム会社さんに相談したらしいのですが、図面も造って『こういう感じで壁を入れた方が良いですよ』とプランを組んでもらったらしい。
なんでも、この基準を満たせば80万円の補助が市から出るとの事なので、耐震をした方が・・とか、自分達自身でも建物が古いため不安がある・・
なので今回はそういったリフォーム屋さん2社さんにお願いをしたそうなんです。
んで、たまたま中尾建築工房のオーナーであるKママさん経由で、中尾建築工房にもセカンドオピニオンをお願いしたいと言われまして、見に行く事にしたって訳。
ではでは、中尾建築工房が見ると、どういった診断が出るのかって言うと。。


tsujidou-reform-shisatsu2.jpg
私が一番最初に室内に入って、真っ先に気になったのが、ここの部分です。
これは建物のやや中央よりにある梁になるのですが、どうもここが参っている気がする。。
梁がこんな事を言っています。
『俺、ちょっともう。。。頑張れないかも・・』
そんな声が聞こえてしまったので『ちょっと2Fも見せてもらって良いですか?』と、売主さんにお願いをしまして、さらに中に入ってみました。
tsujidou-reform-shisatsu3.jpg
ここは2Fの廊下部分になるのですが、ちょっとケータイ画像なので、範囲が小さいですねぇ。。
でもこれを説明しますと、左側が階段で上がってくる所。
右の方に行けば、リビングへと進んでいく所を撮影しました。
やっぱり私の想像通りだったんですけど、梁が頑張れないと言っていた部分の方向へと、床も下がっていました。
単純に梁材自体が、2Fや屋根等の建物の荷重を受け止めきれていません。
なので頑張れなくなった梁が垂れる事で、おのずと2Fの床も下がってしまっていたんですね。
奥様はこの部分もやっぱり気になっていたそうで、リフォーム屋さんに聞いてみたそうなんです。
そしたら『上から床を貼ってしまえば、廊下のきしむ音は無くなりますよ』との事だったみたい。
でもおそらくそういった事を聞きたかったのではなくて、なんで斜めっているのかって事。
『なにかおかしいから、床がきしんでいるのでは?』
そう思われていたんでしょうね。
そりゃ〜、ローンにしたって、キャッシュにしたって、大金はたいて物件を購入する訳だから、不安な部分はまず解消したいと思うのは、当たり前の話です。
だからきちんと説明が出来れば良いと思うんだけれど、それが出来ないのが売上重視のリフォーム屋さんなんでしょうね。
私からはまず、参っている梁さんを助けてあげた方がいいよって事をお伝えしました。
そして、こういった家を購入する場合、なんでもかんでもやれば良いかって言えば、そんな事はありません。
やり出せば、予算なんかいくらでも増やせるのがリフォーム等の建築工事ですからね。
なのでちょうど売主さんも居らっしゃったので、こんな事を売主さんに聞いてみました。
『お母さんさ〜、家建てて38年間で、なんか大きめに壊れた部分とか、ありました?震災の時とか?』ってね。
そしたらお母さん『震災の時にも基礎にも外壁にも、ヒビが入らなかったんです!』ってコメントをしてくれました。
その要因を見るために、私は外側を見たり、室内も再度見たりもしました。
tsujidou-reform-shisatsu4.jpg
おそらく外壁なんかもペンキを塗ってくれていたりして、割りとマメに住宅の手入れをしていたんでしょうね。
ペンキを塗っているのは震災前みたいですし。
こういった手入れって、結構大事だったりするんですよね〜
実はこの造り、中尾建築工房の建物と共通している部分があります。
中尾建築工房も26坪程度の敷地にいっぱい、いっぱいに建物が建っています。
そして外周部の柱以外には、一切柱がありません。
だけど、2Fの珪藻土には、一切クラックも入っていない所は一度見てみて頂きたい部分ではあります!
この辺りの説明は、実際に見て頂いて説明をした方が良さそうなので、今度電話でお話する事にしましょう。
tsujidou-reform-shisatsu5.jpg
そしてこの画像にある基礎と窓を壊して、ここから車の出し入れをしたいとの事でした。
これねー、やらない方が良いと思います。
何故かといえば、基礎自体がおそらく無筋コンクリートなのかと思います。
鉄筋が入っていたとしても、おそらく今の様な異型では無い丸棒かな。。
これね、私のぱっと見だと、この基礎部分が上からの荷重を受けるのに、一役買っている部分だと思います。
これを切っちゃうと、自動販売機が置いてあるすぐ近くの角の荷重を分散する事が出来なくなるから、角柱の補強の為に、相当な基礎の補強が必要になるかと思いますね。
予算いっぱいあれば良いけど、そこまでしたいかな〜って事をお話させて頂きまして、一応この日は終了。
結論から言うと、リフォーム屋さんの図面どおりに工事をすると、それなりの金額が出て行くと思います。
でも補助が出るからと言って、補助が出る以上のお金が出て行く場合はどうでしょうか?
図面を見る上では、2Fも結構な範囲で既存壁の上に2重に壁を造るみたいになっている。
そうすると頭でっかちになりやすいから、1Fもそれなりの補強が必要になってくる。
パソコンの耐震ソフトを使えば、それなりの計算は確かに出来るよ。
でも、そういった造りにする場合、本当に築38年の基礎自体が果たして支え切る事が出来るのだろうか?
そう考えれば、むやみやたらに2Fを補強するとかではなくて、1Fの補強をそれなりに行って、なるべく必要最低限の工事に留めた方が、お財布にも優しいかと思います。
だいたい、震災でも全然だいじょうぶだったと言う売主さんの話もありますしね。
自分でも結構やる気ある奥様みたいなので、内装なんかはボチボチ住みながらやれば良いと思う。
特に1Fと外構廻りね。
割りと多く湿気を感じる場所だから、壁紙なんかもきちんと剥がれていた(笑)
あれは全て湿気から来るモノだから、湿気を吸収する珪藻土なり、珪藻石なりを置くと良いかもね。
今回は居住中と言う事もありましたから、特に道具を持参して壁を壊したりまではしませんでした。
むしろ出来ないし。
なので、奥様には今後の流れを説明して、設計と私とで、一度天井等も部分解体をしつつ、古い軸組がどうなっているを確認してから、軽くプラン入れた方が良いですと告げまして、現地から去りました。
おみやげにはご丁寧にクリまで頂いたちゃいまして・・
tsujidou-reform-shisatsu6.jpg
駄目ですねぇ。。
生だって言っているのにぃ。。

こうして現地を後にしたリフォーム案件の視察。
現場あがりの私から言わせると、工事をなんでなんでもやれば良いって訳ではありません。
やればやったで、おそらくそれなりに良くはなるだろう。
でも、そんな事してると、リフォーム貧乏にもなりかねないし、そもそも論として生活を楽しむなんて事すら出来なくなってしまう。
うちのオーナーさんのお友達なんだから。。
ちょっと協力してもらって、壁でも天井でも、頑張って塗ると良いかと思いましたー☆
少しは良いアドバイスが出来た。。かな(笑)
後は引き渡しが済んでから、道具持参で見に行きたいと思いまーす!
そう言えば引き渡し日、教えてもらえると助かりますかね。。
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事務所への帰りには、芦名の某オーナー所有の別荘前にて、海水を汲んでから事務所に帰りました。
Nさん、プライベートビーチをちょこっと拝借しましたよ〜
この海水をなにに使うのかって?
これねー、今度のお休みの時に使う、クーラー用の海水氷の原料っす!(笑)
海水氷、釣った魚を冷やすのに、抜群の保冷効果があるんですよぉ〜!

でも、明日はホントはお休みだけど、西井を引っ張りだして仕事をしよう・・
なぜかと言えば、明日は一日台風だから、海に出れないからしねぇ。。うんうん。。


お客様の声に耳を傾けると、どうやら自然素材で家づくりをした方たちの多くが、最初から「自然素材で建てよう」と決めていたわけではないようです。様々な住宅展示場や見学会に足を運び、実際に見て触れて、比べた結果、「やっぱり自然素材がいい!」と感じてくださっているのです。

木を使っているからこそ伝わるぬくもりや香り。
漆喰によって心地よく湿度調節された空間。

木目が印刷された既成品やビニールクロスには絶対に出せない“本物感”は、写真や文章だけではなかなか伝えきれません。
一世一代の大きな買い物、住まい。

後悔しない家づくりのためにも、まだ自然素材の家を見学していない方はぜひ一度、体験されることをおすすめします。
弊社の見学会では、予約制で1組ずつ1時間程度の時間をいただき、中尾建築工房が実際に手がけた建物をご案内しております。ご予算から素材、構造まで、あなたのご質問・ご相談に代表の中尾が責任を持って、しっかりお答えいたします。

すでに入居されている建物の場合は、その住まいのオーナーさんから率直な感想を聞けることも・・・。

曖昧にごまかしたり、嘘をついたりするのが嫌いなので、どんなことにも正直にはっきりお答えすることをお約束いたします。

しつこい営業なども一切いたしませんので、安心してご来場ください!

この記事を書いている人 - WRITER -

Comment

  1. Sど より:

    中尾様
    このたびはお忙しい中茅ケ崎まで足を運んでくださりありがとうございました!率直かつ丁寧なご説明に,妻も大変感激しておりました。また,ブログに大変詳しいご説明をして頂きまして私も大変理解が進みました。ありがとうございます。築年数のいった物件ということで,不安もあるのですが的確な診断をしていただきまして大変感謝しております。引き渡しは10/31の予定です。また時期が近づきましたらご相談させてください。どうぞよろしくお願いいたします。

  2. 中尾建築工房 より:

    Sどさん☆
    お名前、丸出しになっておりましたので、私の方で軽ーく変更させて頂きました!
    工事の件は、今のうちに妄想をしっかりと膨らませて置いて下さい。
    でもリフォーム工事って、やろうと思えばホントにいくらお金があっても足らなくなってしまう位、割りと手間の掛かる工事です。
    なので、このくらいの価格だったらやりたいとか、これだけ掛かるなら、敢えてやらなくても良いかも・・と言う選択肢がある形に提案しますので、ご心配なく!
    中尾建築工房で家を建てたパツ金かーちゃんに怒られない様、ちゃんとするのでだいじょうぶですー(笑)

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