防潮堤公共建築物の工事方法、これでいいの?
私の家(賃貸マンションですがなにか?)の近くで、ある公共工事が行われています。
文化プラザで工事は行っているんだけど、私は文化プラザの守衛さんと仲が良くて、いつも挨拶を交わしています。
そこで工事をしていたから『この工事って、なんのためにやってるの?』と聞いてみました。
そしたら守衛さん曰く防潮堤らしいですよーとの事。
防潮堤って事は、津波や海面上昇した時に海水を防ぐって事なるんだろうだけど、ホントにこれは役立つのだろうか・・
なんでも文化プラザは、この辺りでは避難する場所になっているみたいで、敢えて造るらしいんですけどね。
たったこんだけのモノをやってもあんまり意味の無い工事の様な気がするんです。
ご覧の通りに工事している防潮堤の横には文化プラザの地下駐車場へ侵入する為の入口があります。
その入口が開いている訳だから、ここを高くしてもあんまり意味の無い様な気がするんですけどねぇ・・・
んで、私が思ったのは公共工事の割には結構基準緩くね?って思ったんです。
だって施工方法こんなんですもん・・・
これ、元々あった花壇擁壁の天端を軽く削って、コンクリートが密着しやすい様にしている上に、グリップアンカーを打ち込んで鉄筋を立ち上げています。
グリップアンカーは全く効かない訳ではないんだけど、この花壇擁壁を延長するにあたって、用途は防潮堤でしょ・・
潮がここまで浸水するって言うと、おそらく相当な水圧力が掛かると思うんです。
ところがグリップアンカーを細かく打ち込んだ程度での鉄筋立ち上げでしょぅ・・・怪しくないか、これ?!
ちょっとWebで検索を掛けてみたら、今回の施工方法は公共建築設計業務委託共通仕様書で定められているとおりに造られているらしい。
でも、これだったらやってもやんなくても良い様な工事の気がするんですよね。
私達がいつもやっている工事は土圧が掛かる事が多いので、こんな程度ではちょっと怖い。。
にしたって土圧は無いけど、防潮堤なのだから水圧は掛かる訳でしょ?
仮に、もしもやるんだとしたら、せめて花壇擁壁の鉄筋を取り出せる程度に壊して、アンカーなどは使わずにきちんと花壇擁壁の中にある鉄筋を取り出して、その鉄筋と新たな鉄筋を溶接した上でないとなぁ・・
なんだか潮が襲ってきた時に、ポッキンと折れてしまう様な気がするのは、私・・だけ?
もしくはこの程度で造るなら、そもそも要らないって考えは無かったのだろうか・・
やっぱり市民の税金の使い方って色々とあるかと思います。
ホントに市民の安全に繋がるなら良いのでしょうが、ちょっとこの工事は微妙だなぁ。。
下手すんと、潮がぶつかってきて擁壁が折れて、その擁壁が流れて市民に当たったら・・・
私だったら、そっちの方が怖いので、もう少し違う方法を考えるかもしれませんね。
と言う事で、防潮堤公共建築物の工事方法、これでいいの?
私的にはNGだと思いまーす。。