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一戸建てのリフォームやリノベーション工事で失敗やトラブルに巻き込まれないために|施主に必要な後悔しない豆知識をご紹介します。

 
  2023/12/29
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中古や築浅の家を手に入れた時、リフォームやリノベーション工事をして、憧れていた理想のリビングを手に入れたい。

 

長持ちさせるためにも屋根や外壁などを、リフォームしたいと思う方も居らっしゃるでしょう。

 

ですが土地と家を手に入れた費用+リフォーム工事の費用と言うのも掛かりますので、絶対に失敗はしたくないでしょうし、トラブルにも巻き込まれたくは無いですよね。

 

そこで新築やリフォーム、リノベーションを行っている中尾建築工房から、施主が必要なリフォーム工事で失敗やトラブルに巻き込まれない為の後悔しない豆知識をご教授させて頂きます。

 

1.イェスマンは危ない

 

リフォーム工事を扱う会社には、さまざまな特徴があると思います。

 

しっかりと打ち合わせを行い、全てがあなたの思っている通りの工事内容を把握出来ているなら、これほど信頼出来る方は居ないでしょう。

 

設計面に於いても、施工管理に於いても、緻密な確認作業を行いますので、あなたの負担はほぼ無いかもしれません。

 

ですがこれらを可能としてくれる担当者は、なかなか存在している訳では無いのです。

 

そしてこれらの作業をしてくれる担当者の中に、イェスマンと言う方はほぼ居ないと言って良いでしょう。

 

こだわりを持ってリフォーム工事に向き合う姿勢の方であれば、まずイェスマンと言う方は居ないに等しいです。

 

ではイェスマンの担当者だった場合、どの様な事が起きるでしょうか。

 

 

  • 施主の思う通りの希望に沿う為、安全性を確保しないで工事を進めてしまう。
  • 施主の希望する作業を行うと、近隣とのトラブルになってしまう事を伝えない。
  • 施主側の要望を叶える為に現場の職人さんに無理を言って泣かせてしまう。
  • 無理難題でもイェスマンですから請けてしまい、最終的なクオリティに問題が出てしまう

 

ここで言うイェスマンは、ある意味で言うと良い人なのかもしれません。

 

人が良いので、なんでも施主の言う通りに動いてしまいます。

 

ですが業界経験の長い私は、良い人は悪い人と置き換える事例もたくさん見て来ました。

 

その作業をする事で、施主側にどれだけ損失や資産を目減りさせてしまうのか。

 

そこまで全体を考慮している訳ではありませんので、引き渡し間近になってからトラブルになってしまう事例も多いのです。

 

ここで言えるのは施主側としても要望を伝えるだけでなく、聞く姿勢を持つ事が大切だと思います。

 

ここでのポイント

まれに高圧的な施主様や、無理難題を押し付ける施主様もお見受けする機会があるのですが、はっきり言ってしまうと施主は建築士でも施工管理技士でも無いのです。

ですからその要望に対してのメリットとデメリットの双方を、聞き入れる姿勢も必要になると思います。

そうする事でイェスマンのタイプであっても、メリットデメリットを提案するきっかけにつながるかもしれません。

 

お金が湯水の様にあるなら、高圧的に依頼をしても良いでしょう。

 

ですがほとんどの方は、限られた予算でリフォームやリノベーション工事を依頼したいはずです。

 

成功させる為にも、聞き入れる姿勢と言うのは大事と言う事になります。

 

そして相手をイェスマンにさせないと言う事も大切だと覚えておきましょう。

 

2.プロとしての提案が無い

 

リフォーム工事を行う業者は星の数ほどありますが、全ての業者様があなたの望むレベルの工事が出来る訳ではありません。

 

それぞれ過去に施工経験のあるリフォーム工事は、それなりの提案も出来るかもしれませんが、中には全てを施主側が決めてからでないと、面倒くさくてやれないと言う業者様も居ます。

 

この様な業者様の場合は、提案を期待する事が出来ないかもしれません。

 

これには理由がありまして、金額の相談や無理難題を聞いてくれる業者様を決めてしまう場合に多いのかもしれません。

 

安い見積もりを出さないと仕事が取れないと思っている業者様などは、特になんの提案もしないでしょう。

 

むしろ色々と要望のあるクライアントの場合が、この様な業者様と繋がる傾向にある様な気がします。

 

ですからミスマッチが生まれてしまい、プロとしてなにも提案をして来ない言うイメージを持たれてしまうのかもしれません。

 

これらを回避するためには「なぜリフォームをしたいのか」を依頼する業者様から話を聞いてもらう事から始まると思います。

 

ここでのポイント

依頼をするリフォーム業者様にさまざまなノウハウや経験、それを行う技術力が備わっている場合であれば、話を聞いた上で、このケースで行くならメリットはこれ、デメリットはこんな感じと言う説明があると思います。

 

しっかりとリフォーム案のメリットデメリットを確認した上で、選択をしていく事が初めてのリフォームやリノベーションに於いて、失敗や後悔をしない方法となります。

 

あくまでも施工者側は経験が豊富と思われがちですが、千差万別だと思ってください。

 

3.工事着工の予定が遅れてしまう

 

工事の着工が遅れる原因として、段取り不足を指摘する事が出来ます。

 

リフォームやリノベーション工事の段取りをする場合、まずはこれらの段取りが必要です。

 

例えば外壁塗装を行う場合の例で説明をしましょう。

 

  • 先行足場
  • 外壁コーキング打ち替え
  • 外壁塗装工事
  • 足場の解体日程

 

この場合はそれぞれの協力業者さんに、工事期間の確認を取る必要があります。

 

また現在の状況下で、しっかりとした仕事の出来る職人さんが確保出来ているのか。

 

この様な事も確認をした上で、詳細な工程表を作成するのが一般的です。

 

ですがこれらの段取りを飛ばしてしまい、施主とは打ち合わせをして日時を決めてしまう。

 

大体こんな感じで行けるだろう的な段取りをしてしまい、結果的には各職人さんに発注をしても、その時の返事と言うのは。

 

いきなりいついつ入ってくれって言われても、急に言われたって入れないよ!

 

つまり実際に施工を行う各職人さんと連携が取れてはおらず、先走って契約を優先してしまったが為に着工が予定通りに進まないと言う状況なのが分かります。

 

この業界あるあるの話なのですが、割と段取りをしなくてはならない現場管理者が、意外にも仕事をしていないと言う事が分かりますね。

 

4.近隣からのクレームが来る

 

リフォーム工事を始める際、もっとも気をつけなければならないのは周辺の近隣様への配慮です。

 

道路にリフォームやリノベーション工事会社の車を停めるかもしれませんし、資材の搬入だって必要です。

 

その際には狭い道の場合だと、近隣様のスムーズな通行を妨げてしまう可能性もあります。

 

工事中の音に関しても閑静な住宅地の場合、静かな場所だったとしましょう。

 

それが1日コンプレッサーの音が周りっぱなしになる事もありますし、釘打ち機の音も響くでしょう。

 

つまり近隣様への配慮と言うのがリフォーム業者として、現場をスムーズに進行させる為の仕事にもなりますし、これを忘れている会社は口コミなども悪い評価が付いたりします。

 

仮にもし業者様が挨拶回りを拒否する様なら、その時点でリフォーム工事を失敗したと思ってもおかしくありません。

 

なぜなら評判の良い業者様は、かならず挨拶回りに力を入れています。

 

実はここだけの話

評判の良い施工会社と言うのは、予期しないトラブルが好きではありません。

そのため少しでもリスク回避をするために、周辺の近隣様にはしっかりとしたご挨拶と手土産を持参して挨拶回りを行います。

そうする事で施工会社からの誠意も伝わりますし、工事を依頼するあなたの評価も近隣様から上がります。

つまり挨拶回りを行うだけで、少しでもクレームの回避が出来ると言う事に繋がります。

 

ここで覚えておきたいのは、リフォームやリノベーション工事で、工事が遅延する原因の一つとして、ご近隣様への対策も重要と言う事を覚えておきましょう。

 

周辺のご近隣様を怒らせてしまっては、工事を完了させるのも大変になってしまいます。

 

さらには完成した後、施主様との関係性も悪くなってしまいます。

 

4.工事の範囲や内容が明確では無い

 

リフォームの範囲が明確にされていない場合、施主は見積書で判断をする事にならざるを得ません。

 

また施主であるあなたは、頻繁にリフォームやリノベーション工事を発注する経験をお持ちでしょうか?

 

そんな頻繁に行う経験があるのは、リフォーム業者でしょうし、多店舗経営に関わっている人くらいしか居ないでしょう。

 

いきなり大金を支払うリフォームで、それらの図面を読み込むことなど、なかなか難しいと言えます。

 

それを理解していないリフォーム業者が多いのも事実ですから、分かりやすい提案をしてくれる業者を選ぶべきです。

 

例えば増築工事の外壁を塗り替えるケースの場合です。

 

この様に色を入れてあげる事で、外壁部分のどこからどこまでと言う範囲が明確になります。

 

もともと外壁がある場所でも、連続する外壁箇所も上塗りする事が分かりますので、仕上がりのクオリティも上がると言う事になります。

 

内装の漆喰塗りを行う範囲

今度は室内ですが、色分けしている図面があると思います。

 

  • 緑色は現状のままの箇所
  • 赤色は既存漆喰の上に漆喰仕上げする箇所
  • オレンジ色は新しく壁を作成して漆喰仕上げをする箇所

 

この様に色分けがなされている場合、施工を管理する側も範囲が明確になりますし、職人さんだって分かりやすいです。

 

つまり施主であるあなたも、施工の範囲が分かりやすいと言う事につながりますよね。

 

床を張り替える事例

 

画像をご覧いただくと、床板材に赤色で①、②、③と記載があると思います。

 

①は無垢の床板が厚み20mmの床板で幅が150mm、長さは6尺の床材だったとして、既存の床に貼られていたとしましょう。

 

この素材は岩手県産の赤身を多く使った節の無い(無地や無節と言います)板材です。

 

この素材と、どこかで新たに接続される杉床材があったとしましょう。

 

②は同じ幅と厚みの杉床材ですが、あきらかに燻製された色合いに近く、節のある杉の床板材です。

 

①と②を並べてありますが、節有りと節無しで木目の違いも分かりますし、色合いの違いも分かるかと思います。

 

③幅は100mm、長さは同じ6尺ですが、白太(白い部分)の多い節の無い杉床板です。

 

幅が違うのであきらかに見た目的にも相違がありますし、置いてあるマジックの先端部分はフィンガージョイントもあるのが分かります。

 

一つの種類で見た目が統一されているならまだしも、既存の床が①で②や③のフリーリングを混合で張ってしまった場合は、明らかにやってしまった感が出てしまうのは否めません。

 

つまり見積書に記載の杉フローリングのみの記載、または仕様書に床は杉とだけしか書いてない場合、それを施主が見分けるなんて事は到底出来る訳がありません。

 

むしろ施主のあなたとしては。

 

そんなの言ってくれないと、私に分かる訳がないでしょー!!

 

と苦情を言いたくなる位、差異があるのは明らかです。

 

この様に図面だけでは施主としては理解出来ない内容が多いのも、リフォーム工事あるあるなお話です。

 

しっかりとサンプルで確認する事も必要でしょうし、こんな感じの印象になりますよと言う説明だって必要となります。

 

また図面と連動する3Dイメージで、説明をすると共に施主側の理解度を上げさせる分かり易さが必要となります。

 

 

これは外構のウッドデッキ上に、パーゴラと日除けシェードを依頼したいと言うリクエストの際、作成していた3Dのイメージパースになります。

 

平面図や立面図だけでは理解もしにくいので、この様に立体を作成してあげると理解出来ると思います。

 

私の場合は動画で撮影して、回転させたり動かす事で、より施主の理解力は上がると思います。

 

 

この様に納得のパーゴラと日除けのシェードが付いた事により、大満足の工事をご提供する事が出来る訳です。

 

または各階の様子が理解出来る模型を作って、立体になった時のイメージを施主側に知ってもらう事が必要となります。

 

 

 

 

 

 

この様に住宅模型があり、各階の様子も分かり、工事の範囲を色分けする事で、施主側としても工事の範囲が明確になります。

 

そして必要であれば、各部屋のリフォーム前とリフォーム後の展開図(東西南北の4面を制作する図面)を作成して、イメージと違うとならない様にする事が第一です。

 

ここではっきりと言えるのは、リフォーム業界のあるある話でとっても多いクレームは。

 

イメージと違う(怒!!)

 

この様に工事の範囲を明確にする事であったり、クライアントになるあなたのイメージを沸かせようとする工事業者はお勧めできます。

 

その反対に、これらの説明を抜きにして、契約を急がせる業者には注意が必要です。

 

リフォームやリノベーション工事に於いて図面と言うのは、ほぼ平面図のみでの打ち合わせになってしまっています。

 

それを立体イメージするのは、施主側としてはなかなかイメージがしにくいので、これらをしっかりと理解させてくれる業者を選ぶ事が大切になります。

 

リフォーム施工前の図面、リフォーム後の図面、見積書と言うだけでは、単純なリフォームなら良いのですが、なかなか理解するのも大変です。

 

ここで覚えておきたい事は、工事の範囲や内容が明確では無い業者を選ばないと言う事が第一だと言えますね。

5.言った、言わないと言い合いになる

 

これもリフォームやリノベーションでは多い話ですが、打ち合わせ内容を施主側も施工者側も確認が出来るモノが必要です。

 

そこで登場するのは、議事録と言うファイルです。

 

このファイルは毎回打ち合わせを行った履歴を遡れる様に、施主側も施工者側もその日の打ち合わせが終わったら、一部をコピーをしてクライアント様にお渡ししています。

 

この様にして最終的に確定した図面や仕様書、設備書などを見て、着工するのが望ましいでしょう。

 

また昨今ではちょっとした打ち合わせをLINEのグループを利用して、変更の打ち合わせをする場合もあります。

 

仮に変更があったなら、その変更となる依頼のあったLINEのスクショを撮り、議事録に日時を記載して議事録に入れておく。

 

この様に進めていくと、打ち合わせで言った、言わないと言う言い合いに陥る事がありません。

 

また着工後に変更の依頼があった場合、それが現実的に可能かどうかを確認してもらう。

 

可能だったら変更点を議事録ではなく、図面に赤色で記入をして日時を記載する。

 

それと同時に変更になるなら、そこで発生する金額も追加削除変更契約書を作成して、リアルタイムで掛かる費用を計上する事で、支払い面でも安心して工事を任せる事が出来るはずです。

 

それにより引き渡しの遅れが生じるか、生じないかの返事をもらいながら進めれば、おのずと言った、言わないと言うトラブルになる事が無くなるでしょう。

 

6.工事完了日が遅れて引き渡しが伸びる

 

リフォームやリノベーション工事を行う場合、しっかりと仕事が出来る担当者の場合は、ある程度の余裕を工程内に加えています。

 

例えばどんな事例があるでしょうか

 

  • 屋根や外壁工事においての過度な強風や雨天など。
  • 解体工事中に予期せぬ腐食が見つかった場合。
  • 物流が混乱して建築や設備の材料が仕入れられない場合。
  • 現場の職人さんの突発的な体調不良

 

これらがざっと起きるであろう、工事遅延のリスクになります。

 

仕事が出来る担当者は工事工程の最後をズラさない為に、なにをしているでしょうか?

 

実は工事中の全てのリスクを考慮して、イメージしながら職人さん達と打ち合わせを重ねています。

 

資材の発注についても、事前に納期に問題があるか、もしくは無いかの確認も取ります。

 

つまり工程遅れのリスクがあるなら、工程表を引く最初の段階で潰しているのです。

 

ですから工事の遅れと言うのが、発生する事がほぼありません。

 

これは段取り八分、仕事二分と言う事を意識している担当者の場合です。

 

意識の高い担当者の場合、工程表をチャートで作成する事はありません。

 

チャートはざっとの工程を追うモノであって、これではどのタイミングで作業に入れば良いのか不明確な部分が起きてしまいます。

 

そのため1日ごとの作業を積み上げた詳細な工程表を作成している場合がほとんどです。

 

それがありますから、後から入る職人さんも施工がしやすいですし、ゆとりを持って段取りを行う事が可能です。

 

 

これが私の会社で作成している詳細工程表になります。

 

ですから工事の着工が遅れると言う事も無く、工事自体も問題なく進んで行きます。

 

では反対に工事が遅れてしまう担当者の場合、どうなるでしょうか?

 

まず最初にリスク回避を検討せず、段取り八分、仕事二分と言う概念もありません。

 

まぁなんとかなるでしょ的な他人任せの仕事方法ですから、当然ですが工程遅れの負担は職人さんに向かう事になります。

 

職人さんも無理難題を押し付けられると人を増員したりする方法もありますが、人を増やしたからと言って作業の効率が上がる訳ではありません。

 

むしろ少ない人員で仕上げた方が、確実にリフォームのクオリティは上がります。

 

つまり押し付けられた場合、どこか手を抜かざる得なくなりますので、それはリフォームやリノベーション工事のクオリティにも影響する事になってしまいます。

 

一番予定が遅れてしまうタイプの担当者の場合、ある口癖がある事も覚えておきましょう。

 

この一言は要注意!

まずはやってみて、状況で相談させて下さい。

 

施主側としては、予定通りに間に合わせてくれるだろうと思っている。

 

工程をずらしてしまうタイプの担当者は遅れて当然と言う、口頭で言わない常識を持っています。

 

つまり現場を見た通りに進めるスキルがありませんので、毎回工事の予定が遅れてしまうと言えます。

 

契約書に工事完了までの日時がしっかり記載があったとしても、この手の業者は同じ事を繰り返しますので、工事の予定が遅れてしまうのは否めない事になるでしょう。

 

7.品質のクオリティが保たれていない

 

あなたの思い描くリフォーム工事を担当してくれているのは、技術のある職人さんでしょうか?

 

それとも多能工さんが、リフォーム工事を行なっているのでしょうか?

 

えっ、それってどう言う事?!

 

こんな声が聞こえてきそうな質問になってしまいましたね。

 

実はリフォーム業界に参入して来るのは、近年様々な異業種からの参入も多いです。

 

理由としてこの様な理由があります。

 

リフォーム工事の元請けをする事が儲かる!!

 

少々呆れてしまう傾向も否めませんが、実際にこの様な会社様は多いのも事実です。

 

本職である私の場合、色々と手間暇を掛けて工事の段取りを行っていますので、そこまで儲かるとは思えません。

 

むしろ考える事はどうやったら、施主の思っている理想を形に出来るか?

 

そっちに注力してますので、儲かると思って参入して来る会社様は、どこかを抜いてるとしか思えないのです。

 

例えば単価を叩かれて、安い金額で仕事を請け負っていた壁紙屋さんの例です。

 

ある日突然、壁紙の会社を辞めました。

そしてある日突然、リフォーム会社を立ち上げていました。

 

社員さんはもちろん壁紙を貼る職人さんだけなので、大工さんも居ませんし左官屋さんも居ない訳です。

 

それでも壁紙の職人さんがフローリングを貼っていますし、左官工事も行なってしまっていました。

 

つまりは本職ではないけど、その様な作業をする多能工さんが、リフォームやリノベーション工事を行う事もある訳なのです。

 

と言う事は、どんな事が起きるか想像してみましょう。

 

  • フローリングを貼った事がある→綺麗に出来ている訳では無い。
  • 造作の下地をやった経験がある→正確な下地になってる訳では無い。
  • 漆喰を塗った経験がある→やり直したくなる仕上がりになる。

 

この様な図式がほぼ当てはまるほど、リフォームの業界では様々な業種が参入しております。

 

さらに若い方で、職人さんの成り手が少ないのも事実です。

 

そこで生まれて来ているのが、多能工さんメインのリフォーム会社です。

 

それらのリフォームやリノベーション工事のクオリティが高いと言うのは、まず期待が出来ないと思っていた方が良さそうです。

 

多能工とは?

1人で数種類の職種をこなす人です。

メリットは複数の業者を入れる必要がある工事でも、多能工なら1人でこなせてしまい安価になる事。

デメリットは専門性が無いので、工事の進行が遅かったり、品質に影響の出る場合が多々あります。

2023年現在はリフォーム、リノベーションブームですから、技術と専門性のある職人さんが不足しています。

そのため多能工さんで現場を回す会社様も多いです。

 

ここで覚えておきたいのは、綺麗な仕上がりを求めるなら会社選びをしっかりとする必要があります。

 

では一流の職人さんと多能工さんとで、リフォームやリノベーション工事の何が違うのでしょうか。

 

本職の職人さんを扱う会社は、見積もり金額は少々高いかもしれません。

 

ただし厳選された職人さんが揃いますので、当然の話ですが腕も一流、道具も一流、段取りに関しても一流す。

 

職人さんの仕事と言うのは、誰でも一人前になれる訳ではありません。

 

厳しい修行を乗り越えて来た方達のみ、誰もが認められる職人さんとして腕を振るえるのです。

 

事前に詳細な収まりも詰めていきますので、段取りにもブレと言う事がありません。

 

結果的にはリフォームやリノベーションのクオリティは高くなると言う事が言えます。

 

これは元大工の棟梁を務めた私だからこそ、現場を知る人間としてはっきりと言える事です。

 

では一流の職人さんの例と比べて、多能工さんたちの場合も見てみましょう。

 

多能工さんを扱う会社は、見積もり金額が安い傾向にあります。

 

ただし一流の職人さんに比べて、日当と言うのは安いです。

 

多能工さん職種を兼ねてますので、2職種、3職種が絡む工事を一人で施工が可能となります。

 

その分リフォーム会社の利益には繋がるかと思いますが、工事のクオリティには疑問が残ります。

 

特に厳しい修行などをしたと言う事は無く、なにかを極めた訳ではありません。

 

たまにそれらの現場を見かける事がありますが、工事の進め方にも常識がありませんし、専門性が無い事からスピード感もありません。

 

特に乾燥との戦いとなる基礎工事や左官仕事、塗装仕事などは、段取り悪さとクオリティの低さが顕著に出ると思います。

 

この様に見た目は似ている感じでしょうけど一流の職人さんの仕事と、多能工さんの仕事は似て非なる作業の仕方や品質部分に差があります。

 

あなたが依頼するリフォームの仕事と言うのが、シルバーセンターにお願いする程度の仕事なら良いかもしれません。

 

リノベーション工事の解体のみで、あとは一流の職人さんが引き継ぐ程度なら良いかもしれません。

 

ただし構造部分や仕上がりの部分に関して言えば、素人と同じ事だとはっきり言えます。

 

あなたは品質を選びますか?

 

それとも安さを選ぶでしょうか?

 

8.支払いの総額が当初より上がる

 

リフォームやリノベーション工事に於いて、なぜ他業種から多く参入する事になるのか。

 

前項でも書かせて頂きましたが、単純に儲かるからと言う理由で参入している会社様も多いのは事実です。

 

ですがリフォームやリノベーション工事の価格を、当初から高く設定してしまった場合、そもそも工事の請負契約が出来ませんよね。

 

それは彼らも理解をしておりますので、当初は安い金額で請負の契約を結ぶ事になります。

 

その後に工事中でないと発覚しない様な、追加の工事項目を作りたがります。

 

当然ですが依頼をする側の施主としては、まさかの追加工事ですから驚いてしまうのは否めません。

 

ですが実際にリフォームやリノベーション工事は、それらの追加請求が当たり前の様になっています。

 

それらを行う業者は儲け目当てで新規参入している訳ですから、当たり前と言えば当たり前のことかもしれません。

 

ですから支払いの総額が上がってしまう心配を回避する為には、こんな事を業者に伝えておきましょう。

 

  • 追加工事の発生するリスクはありますか?
  • 追加工事が発生した場合、それを支払える余裕が私にはありません。
  • もしも追加工事が発生するリスクがあるなら、予算内に止める為にどこかを削減出来る提案をしてもらえませんか?

 

この様な内容を契約書の中に、記載をしてもらっておきましょう。

 

これを嫌がる業者様の場合、あきらかに追加工事で利益を出そうとしている業者様と言えます。

 

この場合は契約を見送った方が良さそうです。

 

そして口コミやリピーターを増やしている会社様の場合、その様な事はほとんどありません。

 

解体せずとも触診する事で事前に分かる腐食などもありますし、依頼された工事を行うためには事前にメリットやデメリットを施主側に説明を行う事でしょう。

 

下記リンクは触診する事で、外壁塗装が外壁張り替えになった例のご紹介となります。

 

外壁塗装をリフォーム屋さんや塗装専門業者さんに頼む前に!知らずに頼むと後悔するリフォームのデメリットをご紹介します。

 

読み終えていかがでしょうか?

 

目から鱗の工事もあると言う事が、あなたにもご理解頂けたかと思います。

 

そして工事が終わったのち、満足されているからこそ口コミを書いてくれたり、都度困った事があればリピーターになってくれると言う訳です。

 

9.訴訟や裁判が必要なのか?

 

リフォームの仕上がりや、思っていたリフォーム工事で仕上がっていない場合、最悪は訴訟や裁判を起こしたいと思うかもしれません。

 

たしかに施主側のあなたが思う様になっていない場合、その様な行動を取りたがるあなたの気持ちは私もよく分かります。

 

ここで私の知っているクレームの多い業者の特徴があります。

 

  • 判決が出ても、会社を潰して逃げる
  • 新しい会社を作って同じ仕事を繰り返す
  • 会社の資産があっても、奥様と離婚をして資産を奥様名義に変えてしまう

 

これらはおそらくインターネットで調べても、なかなか出て来ないお話かもしれません。

 

ですが実際に派手にやっていたと思いきや、どうにもならなくなると、この様な行動を取って責任自体を回避してしまう業者も中には居ます。

 

中には積算が甘くて、思っていた利益が見込めない場合、業者に対しての支払いも遅延している場合があります。

 

そうなるとこれらの業者は何ふり構わず、自己防衛だけを考えて動いてしまいます。

 

つまり施主側の気持ちを考える余裕も無い訳ですから、施主であるあなたのために責任を全うするつもりがありません。

 

ですから。

 

訴訟や裁判、判決などが正義だとしても、かならずあなたの思い描くリフォーム工事になるかは別の問題です。

 

この様なリフォーム業者は同じ事を繰り返す行動を取りますし、そもそもあなたの思い描くリフォーム工事を完結させるだけの技術がある訳ではありません。

 

ですからこの様な業者に依頼をしない事が大前提ですし、どうしても当たってしまった場合は逃さない様に交渉を続ける事が大前提です。

 

10.程度の低い業者と契約をしてしまった場合

 

ここまでで全ての業者様が同じリフォームやリノベーション工事を、誠実に全うするスキルがある訳では無い事がご理解頂けたかと思います。

 

施主側としては決められた予算で、思い描いていたリフォームの仕上がりを求めたくなるのは当たり前の話です。

 

ですが前項の様に、裁判をしている間に逃げられてしまう可能性もあります。

 

裁判になれば判決が出るまで、相当な時間もかかりますし、仮に雨漏りなどがあった場合は、木造部分の腐食が進行してしまうかもしれません。

 

ですから頭ごなしにリフォーム業者様を怒鳴りつける様な交渉や、型にハメて逃さない様な行動をするのは、やめておいた方が良いと思います。

 

もしもその様な行動を取った場合、それらの業者様は逃げてしまって捕まえる事が出来なくなります。

 

そもそもそれらの業者様に依頼をしたご自身にも、なにかしらの責任がある訳です。

 

双方痛み訳と言う訳ではないですが、少し仕上がりの基準値を下げて話をする方が良さそうです。

 

この様な業者様の場合、それを全う出来るスキルがあるなら、最初からその様に仕上げた方が効率も良い訳です。

 

だけどそれが出来ないから、それなりの価格提示でしょうし、それなりの仕上げで収めてしまうのです。

 

つまりこの程度で充分でしょうという感覚を持っておりますので、それらの業者様にあなたの思う完璧を求める事自体が不可能なのです。

 

事を荒立てても、時間は掛かりますしストレスも消えないでしょう。

 

消費者センターに行こうが、一級建築士事務所にチェックをしてもらおうが、相手が逃げてしまっては解決にすら至りません。

 

これからリフォームやリノベーション工事を行うのであれば、ここまでの内容をしっかりと把握して頂いて、優良な施工会社様との契約をお勧め致します。

 

11.まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

昨今のリフォームやリノベーション工事ブームで、本職とは言えないですがセミプロ的な施工会社様が増えています。

 

セミプロで施工可能な範囲のリフォームやリノベーション工事なら良いのですが、私の様に大工の棟梁から工務店の社長になった経歴を持っている人からすると、セミプロは所詮セミプロです。

 

あなたのリフォームやリノベーション工事を、よりクオリティの高い仕上げにしたいのであれば、ぜひ実際の現場を見せて頂けたり、お客様との関係性が良い施工会社様を選んでください。

 

全うな施工会社がまったく居ない訳では無く、今の時代でも必ずその様な施行会社様は存在しています。

 

あなたの初めてのリフォームやリノベーション工事を成功させる為にも、依頼をする施工会社選びはこれらのポイントをぜひ抑えてご検討していただければ幸いです。

 

もしもあなたの地域が神奈川県内で、中尾建築工房の施工可能なエリアであれば、私にご相談頂いてもだいじょうぶです。

 

現場をよく知り、創造し、造れるアーキテクトとして、あなたのリフォームやリノベーション工事を成功に導くお手伝いをさせて頂きますね。

 

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お客様の声に耳を傾けると、どうやら自然素材で家づくりをした方たちの多くが、最初から「自然素材で建てよう」と決めていたわけではないようです。様々な住宅展示場や見学会に足を運び、実際に見て触れて、比べた結果、「やっぱり自然素材がいい!」と感じてくださっているのです。

木を使っているからこそ伝わるぬくもりや香り。
漆喰によって心地よく湿度調節された空間。

木目が印刷された既成品やビニールクロスには絶対に出せない“本物感”は、写真や文章だけではなかなか伝えきれません。
一世一代の大きな買い物、住まい。

後悔しない家づくりのためにも、まだ自然素材の家を見学していない方はぜひ一度、体験されることをおすすめします。
弊社の見学会では、予約制で1組ずつ1時間程度の時間をいただき、中尾建築工房が実際に手がけた建物をご案内しております。ご予算から素材、構造まで、あなたのご質問・ご相談に代表の中尾が責任を持って、しっかりお答えいたします。

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