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自然素材の家を体感する【見学会申し込み】

住宅商品の家やフランチャイズの家はあなたにとって本当に必要か?|知っていると失敗しない相談先選びの豆知識をご紹介します。

 
  2023/12/21
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昨今ではメールやダイレクトファックス、郵送DMなどで様々な資料が弊社に届いています。

 

多い日には全部で20社くらいの資料が届く事もあるほど、たくさんの住宅商品やフランチャイズ本部の会社からの資料が送られてくる事もあったりします。

 

私はこの状態が施主にとって有益になるのか、それともならないのかを懸念しています。

 

私はどう考えても施主にとって、有益になるものとは到底思えないからです。

 

ではなぜ施主にとって有益にならないのか。

 

神奈川県の三浦半島で地域の工務店として活動している中尾建築工房が、そんな事をこちらでまとめていきたいと思います。

 

1.住宅商品の家とは?

 

まず一般的に家を建てる施主側が、この呼び方を知っている場合は少ないと思います。

 

簡単に説明するために、二つの例をあげてみましょう。

 

  • 車の購入をする
  • 結婚式の申し込みをする

 

このいずれかを購入または申込をする際、まずは契約するかと思うんです。

 

そんな時になんにもイメージが湧かない様では、契約なんて出来ませんよね?

 

車で例えるなら

 

車で例えるならアルファードがありますし、プリウスなんて車種もあります。

 

みなさんカタログやネット情報であれこれ検討し、最終的に色や内装、もろもろのオプションを検討されると思います。

 

つまり車で例えると、住宅商品は車種と言う事になります。

 

 

結婚式で例えるなら

 

結婚式などの場合、○○プランと言う式のシリーズがありますよね。

 

式の会場の大きさであったり、新郎新婦の貸衣装、花の大きさなども規格化されています。

 

全てそれで決めなければならない訳では無いのですが、追加のオプション費用が高額になります。

 

つまり結婚式で例えるなら、○○プランと言う式のシリーズと言えます。

 

 

この様にいずれも細かい部分やオプションなどを決めていき、最終的に支払う金額が決まったりしますよね。

 

ではこれらを住宅というジャンルで考えたとしましょう。

 

なんにも叩き台的なモノが無い場合、一つ一つの部材を選んで家を建てなければなりません。

 

住宅についてなんの知識も無い施主からすれば、それをするのはとても大変な労力となりますし、いつまで経っても家作りが進みません。

 

そこで登場したのが簡単に契約する事の出来るモノが、住宅商品と言う訳です。

 

では住宅商品とは、どの様なモノがあるでしょうか?

 

元々大手ハウスメーカーがシリーズ化したモノとされていて、売りやすさや買いやすさを重視した規格化されたモノが住宅商品になります。

 

では、目安はどういったところで決まるモノなのでしょうか?

 

  • 坪単価で決まるモノ
  • 33坪タイプ間取り変更不可で1○○○万円
  • シリーズ名で決まるモノ

 

大手ハウスメーカーでは大抵の場合、シリーズ名に坪単価の表示がありますよね。

 

坪○○万円〜と言う表記をご覧になった方も多いと思います。

 

2.フランチャイズの家とは?

 

フランチャイズも一つのくくりで言えば、同じ住宅商品とも言えます。

 

資料は全国共通ですし営業マニュアルなども揃ってますから、はっきり言って専門職ではなかったとしても営業成績を上げる事が可能です。

 

言って終えば住宅とコンビニエンスストアとで置き換えてしまえば、手っ取り早く理解も早まると言えるでしょう。

 

フランチャイズ本部には、全国の加盟店から吸い上げた様々な情報や成功例などが集まります。

 

それらをマニュアル化してありますから、家を建てる施主側としては比較的わかりやすくて買いやすい傾向にあると思います。

 

加盟している工務店が全国に居ますので、加盟する事で様々なノウハウを得る事が出来ると言えます。

 

ここでフランチャイズのメリットとして、はっきり言える事があります。

 

家を建てる施主側としては、資料も多くて分かりやすい事から選びやすい。

 

家を建てた事の無い工務店側としても、マニュアルがしっかりしているので異業種からでも参入しやすいと言えます。

 

3.住宅商品の家とフランチャイズの家を勧めない理由

 

住宅商品は大手ハウスメーカーでも独自で開発しますし、今では地域で多棟数を建てる工務店であれば商品開発に力を入れています。

 

それはそれで決して悪くは無いと思うのですが、これらの住宅商品は自社で使うだけではなく、個々のハウスメーカーや工務店に販売されている場合もあります。

 

実はノウハウとして世の中の中小ハウスメーカーや、地域の工務店に対して販売されているのです。

 

  • 例えば住宅商品開発システムという名目で、500万円税別。月額のコンサル料も発生します。
  • ○―○キューブと言う規格化住宅を取り扱えると言う名目で500万円税別。月額のコンサル料も発生しますし、部材の購入も必要です。
  • フランチャイズに加盟をする事で、莫大なFC加盟料金とは別に毎月のロイヤリティや売り上げに連動するロイヤリティが掛かります。

 

 

ではどの様な悩みがあって、中小のハウスメーカーや工務店は住宅商品を購入してみたり、FCに加盟をする事を検討するのでしょうか?

 

 

そこには、この様な悩みがあると思います。

 

  • 「商品開発にコストをかけられない」
  • 「人材不足」
  • 「販売のノウハウが足りない」
  • 「最新の家づくりのノウハウがない」
  • 「集客力に自信がない」
  • 「利益率を上げたい」
  • 「そもそも何から始めて良いのか分からない」

 

いかがでしょうか?

 

あなたが施主として、真剣に家造りを考えていたとしましょうか。

 

出来る限り自分たちの予算と要望をプロに聞いてもらい、しっかりと地域の風土を理解している工務店に家を建ててもらいたかったとしましょうか。

 

ですが実際に住宅商品を購入していたり、FCに加盟をしているハウスメーカーや工務店の悩みはこれらの事なのです。

 

 

あなたの家をしっかり建てる事より、違う心配がある事で住宅商品を購入してみたり、フランチャイズに加盟をしている事がほとんどなのです。

 

 

本来は地域のハウスメーカーや工務店であるならば、地域の風土をよく知った上で施主に提案するのが地域のハウスメーカーや工務店の仕事だと思います。

 

またお勧めをしない最大の理由がここにあります。

 

住宅商品の家もフランチャイズの家も、見た目や性能も充分。

予算的にもあなたが良いなぁ。。と思えたとしましょう。

ですがあなたが新築を検討している土地の、全てに対応している訳ではありません。

 

そうなんです。

 

住宅商品の家もフランチャイズの家も、あくまでも本体価格と言う事を強調しているモノばかりで溢れています。

 

新築工事には本体価格のみではなく、付帯工事と言う価格も付いてまわります。

 

 

また一般的な付帯工事のみで良いなら構わないのですが、なかにはこの様に土地によって余計な工事費目が掛かる場合もあります。

 

 

これらのリンクの全てお読み頂ければ、家を建てるすべての土地はお膳立てが整っているとは到底言えません。

 

そんな理由から建てる場所によって、費用は変わりますからどんな土地ですか?

 

と私の場合は、お聞きしているケースがほとんどなのです。

 

ではここで住宅商品の家やフランチャイズの家を求めているハウスメーカーや工務店が、それらの知識を備わっているかと言う心配が募ります。

 

なかには異業種からの参入で、「そもそも何から始めて良いのか分からない」

 

と言う会社様もあるからなのです。

 

ここまでをお読み頂くと、広告に記載された単価が全てが込み込みでは無いと言う事実が分かると思います。

 

予算ぎりぎりで行けそうかな。。

 

その様に思った場合、たいていは予算を大きく超えて行く事を頭に入れておいた方が良さそうです。

 

ここまでで覚えていただきたい事をおさらいしておきましょう。

 

  • 住宅商品は、施主側にとって選びやすいと言う事。
  • 住宅商品はなんでもかんでも、コミコミ価格と言う訳では無いと言う事。
  • 手っ取り早く、住宅商品やフランチャイズに加盟している会社もある。

 

あなたの大切な新築を建てる予算を、マニュアル任せにしても良いのでしょうか?

 

そんな事実がありますから、私が住宅商品の家やフランチャイズの家を宣伝している会社様をお勧め出来ないと言う理由のご紹介でした。

 

4.離脱する会社様もある

 

実は住宅商品の家やフランチャイズの家を販売してはみたものの、必ず数年で離脱する会社様が存在しているのをご存知でしょうか?

 

実際にその様な事があります。

 

そして私の会社にも毎日の様にDM、DF、Eメールで、住宅商品の家やフランチャイズの家の加盟を促す広告が入ります。

 

主に住宅商品やフランチャイズ加盟の広告ですが、ひどいのは御社の注文住宅請負承りますって広告もあります。

 

あんた達にうちで建ててる建物、出来る訳ないでしょーって言ってやりたい😤

 

ちょっと脱線したので、本題に戻します。

 

その広告の量たるや、1週間で60Lのゴミ袋一枚に匹敵するほどです。

 

つまり住宅商品の家やフランチャイズの家をやってはみたものの、どうも思ったほどでは無いと言う事になる様です。

 

当然ですが住宅商品の家も、フランチャイズの家も、ある一定の加盟店が必要になるはずです。

 

離脱する会社様がある事と言う事は、本部にとっては顧客が逃げてしまったのと同じ事が言えるでしょう。

 

それらをカバーにする為に、あちこち様々な手法で加盟を促す事に力を入れていると言う事実があります。

 

 

 

 

特に最近では建物自体が高額になりやすい、フランチャイズの募集DMやDFが送られてくる事がとても多いです。

 

おそらく離脱に歯止めが効かないのでしょう、ホームページの工務店登録数を見る限りはとても少なくなった印象を持っています。

 

つまり住宅商品販売会社やフランチャイズ本部の会社は、とにかく地域の会社に加盟を促します。

 

それらに加盟する会社様の目的は、今までご紹介して来た通りです。

 

私には施主にとって大切な資金を、それらの事に使う事が本当に大切な事なのだろうか。

 

当たり前の事が出来ていないのに、いきなり目先の利益に飛びつくのは施主に対して失礼なのではないか?

 

その様に思えてしまうので、今まで加盟などをした事がありません。

 

私の思う住宅商品やフランチャイズの家をお勧めしない理由です。

 

 

5.離脱や加盟をした会社の行き先は

 

ここでは急遽直近になって、フランチャイズや住宅商品に加盟をしてみたり。

 

また加盟していた、フランチャイズや住宅商品をコロコロと変えてみたり。

 

その先行きがどうなったのかを、私の知る限りでご紹介させて頂きます。

 

いずれも私の会社がある、横須賀市内に存在していた会社の事例です。

 

フランチャイズに数年前に加盟して、ノウハウを得たタイプの工務店の事例

 

数年前に横須賀市西部にモデルハウスを建設されておりました。

 

ただしそのモデルハウスを建てる前は、まったく名前の聞いた事が無い会社様です。

 

何棟かの成約があったのかは分かりませんが、2023年11月に破産手続きの開始決定を受けています。

 

 

 

不動産会社が注文住宅に乗り出して、フランチャイズに加盟をしていた事例

 

私の会社の近所に移転をして来たのですが、活発な交通量のある道路沿いにモデルハウスや会社がありました。

 

不動産フランチャイズにも加盟をしていて、建物のフランチャイズにも加盟をしていました。

 

そして一年ほど前に、その会社様から私の会社に電話がありました。

 

すみませんが大工さんをご紹介頂けないでしょうか?

 

⚪︎⚪︎商事さんって、建売単価の会社さんですよね?

うちの場合は注文住宅の職人さんなので、私が仮に行ってやってと言ったとしても。

単価を聞いたらまともな仕事が出来ないと言って、腕の良い職人さん達は断ると思います。

なので建売単価で頼みたいなら、建売会社に聞いた方が良いのでは?

 

そんな会話をした事を覚えています。

 

ではその様な会社様がどの様になったとのかと言うと。

 

2023年12月14日現在では、倒産情報自体はまだインターネットには出ていないものの。

 

実際の会社はホームページも消されています。

 

また不動産会社のフランチャイズ紹介ページも消えております。

 

注文住宅のフランチャイズ紹介ページも消えております。

 

そしてリアルな実態としては。

 

まるで夜逃げの状態で手の届く範囲のPRだけは消えており、それ以外はそのままの状態で活動を停止しています。

 

おそらく年末、もしくは年度末には倒産情報が掲載される事になるかと思います。

 

 

横須賀市内で半世紀にわたって、活動をして来た工務店様の事例

 

かなりの老舗ではあるもののオリジナルと言うよりは、必ずどこかのフランチャイズや協同組合に加盟をしておりました。

 

ある事が起きまして、協同組合から外れてしまう事になりました。

 

その後はM&Aで、不動産会社のグループ会社になりました。

 

そしてまた懲りずに、自然素材系のフランチャイズに加盟をしておりました。

 

数年経過したら自然素材系のフランチャイズを脱退。

 

今度は著名建築家と建てるフランチャイズに加盟をしました。

 

  • オーダーの様でもあり、規格住宅の様な住宅商品
  • 設計変更無しの規格型住宅

 

今度はこの二本立てでの販促を掛けた訳ですが、令和5年の10月末にて事業は停止。

 

親会社が負債を肩代わりする様なので倒産には至らない様ですが、依頼をした施主からみればほぼ倒産と同じ事になりました。

 

こちらの会社様はすでにGoogleマップでも閉業の記載があります。

 

 

なぜこの様な事が起きてしまうのか、私なりに考えてみました。

 

  • 異業種から参入して来て、注文住宅は儲かるからとやってみた。
  • 土地を売るからお客にそのまま注文住宅を建ててもらう。
  • 老舗でも仕事を知っているスタッフが居なくなった。

 

これらの会社様に共通するのは、これらの工務店側の事情のみです。

 

これらの会社様でも、地元に根付く工務店と言うPRは可能なのですが。

 

いかんせん注文住宅と言うのは、そんなに簡単に出来る建物では無いのです。

 

私も元大工棟梁を務めた上で、工務店の開業をしております。

 

そんな立場で現場を良く知る人間でも、図面と現地を把握してクライアント様の要望を形にする為には?

 

と言う事を常日頃から考えるからこそ、クライアント様からも信用されますし、引き渡しを終えたオーナー様にもご紹介が頂いてる訳です。

 

本来地元工務店の勤めとしては、集客と言うよりは技術力が先のはずです。

 

その屋台骨を支えるのは、腕の良い職人さん達なのです。

 

腕の良い職人さん達が安心して、技術を活かせる環境こそクランアント様にも喜ばれる家づくりに繋がります。

 

そして口コミが口コミを呼び、継続する事でご紹介を頂けるのが本来の工務店のあるべき姿なのでは無いでしょうか?

 

と言う事で横須賀市内に存在していた現時点でのリアルな、フランチャイズや住宅商品に頼る工務店さんの事例をご紹介差し上げました。

 

6.まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

 

あなたは買いやすい住宅商品と言う家を購入したかったでしょうか?

 

それとも全国各地に散らばっている、フランチャイズの家を建てたかったのでしょうか?

 

これらもある意味で、ブランドとは言えると思います。

 

そのブランドが欲しい方にとっては、良い商品なのかもしれません。

 

また中には地域の工務店として一生懸命頑張って来て、どうしても住宅商品やFCに頼らざる得なくなってしまった。

 

そんな会社様も、中にはあるかもしれません。

 

ただし地域の風土に合わせた家とは、到底言えない建物になります。

 

私は日頃から逗子や葉山を中心に、1時間圏内で回れる範囲を施工エリアとして活動している工務店です。

 

エリアを絞っている理由は、なにか連絡があればすぐに駆けつける。

 

どんな場合であってもすぐに駆けつける事によって、施主としては安心出来ると言われています。

 

地域のハウスメーカーや工務店の仕事と言うのは、それらに特化した家を普通に建てられる能力が必要ではないのかな。

 

その様に思ってますので、住宅商品の家やフランチャイズの家が必要なのか。

 

私はまったく必要が無いと思っています。

 

結論としては。

 

フランチャイズも住宅商品を販売するコンサルタント会社も、工務店に対していろいろPRはするものの。

 

儲かるのは大元の会社だけで、仕組み自体はほぼコンビニと同じ事。

 

と言う事で、ここまでお読み頂きありがとうございました。

 

このほかにもたくさんの情報が掲載されておりますので、ぜひ下記のリンクもご覧頂ければと思います。

 


お客様の声に耳を傾けると、どうやら自然素材で家づくりをした方たちの多くが、最初から「自然素材で建てよう」と決めていたわけではないようです。様々な住宅展示場や見学会に足を運び、実際に見て触れて、比べた結果、「やっぱり自然素材がいい!」と感じてくださっているのです。

木を使っているからこそ伝わるぬくもりや香り。
漆喰によって心地よく湿度調節された空間。

木目が印刷された既成品やビニールクロスには絶対に出せない“本物感”は、写真や文章だけではなかなか伝えきれません。
一世一代の大きな買い物、住まい。

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