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2Fリビングから最高の海の景色を眺めたい!|腐食したウッドデッキをハードウッドのガラス手摺で建て替えてみた施工事例のご紹介です。

 
  2026/08/21
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中尾建築工房では新築してから10数年を経過したOBオーナーの皆様から、色んなご連絡を頂くことが有ります。

 

今回は三浦市にて別荘を建てた方からのご相談。

 

新築時は目の前に飲食店があったので、弊社の建築士と打ち合わせの際にこんな要望を伝えました。

 

下から見られない手すりが良いんです。

 

さて新築時には安価な唐松材のウッドデッキでしたが、今回は新たにハードウッドでウッドデッキを建て替える案件です。

 

中尾建築工房からのご提案は如何なるものでしょうか?

 

1.せっかくのこの景色を楽しみたいなら

 

道路を挟んだ目の前の土地。

 

以前は飲食店があった場所ではあるものの、すでに飲食店は無くなり更地売として売りに出されている状態。

 

土地の形態からも、海側の眺望を遮る様な土地利用にはなりそうにはない。

 

それなら、せっかくのこの景色。

 

新築時はお店があったから、こんな感じにしたのだろうけど。

 

今はもう違う感じになっているのだから、海の景色をより楽しめる手すりにしたほうが良いんじゃない。

 

ポリカーボネイトとかだと、板自体が熱で捻れたりするからお勧めはしないですけど。

 

合わせガラスの中にシートが入っているタイプなら、捻れたり歪んだりしないから今よりもっと海の景色が良くなりますよー。

 

 

このご提案に対して。

 

そっかー、あの時とは条件も違うから、それも面白いかもねー!

 

 

すでにこちらの別荘の新築をお任せ頂いており、東京のご自宅もフルリノベーション工事をお任せ頂いている訳でして。

 

 

 

なにかあったら駆け付ける工務店でもあるので、すでにOBオーナー様の志向は熟知しております。

 

 

アフターフォローもしっかりと行わせて頂いており、高い信頼も得られてますので、その提案に対してはむしろ即決。

 

いわゆる阿吽の呼吸とも言って良いかもしれません。

 

そこから今回の2Fウッドデッキをハードウッドに建て替える設計案から、工事を開始することになりました。

2.既存のウッドデッキ解体後ハードウッドを組んでみる

 

まずは唐松材で組まれているウッドデッキを解体します。

 

既存のウッドデッキを解体したら、今度はハードウッドのウリン材の柱を建てて行きます。

 

これがまたとてつも無く重い。。

 

4mの柱材であれば、その重さはなんと40kg…

 

この重量のあるウッドデッキを慎重に一本一本建てて行きます。

 

4本の柱材には前後に根太掛けと呼ばれる、低い位置の材料を打ち付けます。

 

両脇には根太と呼ばれる、床板材を貼る為の材料を打ち付けます。

 

 

そして根太材を仮固定して、組み立て初日は終了。

 

古い唐松材のウッドデッキに比べて、新たなハードウッドは軸組が細く見えます。

 

ですがこれだけシャープになっていても、頑丈さはハードウッドの方に分が有ります。

 

ここまで簡単にやっている様に見えるかもしれませんが、ハードウッド扱っているだけに。

 

組み立てる職人さんは、とてつもないハードワークになっています。

 

 

根太を固定しすべての柱の歪みを整えたら、ようやく床板が貼れます。

 

床板のイタウバ材を張る際には、材料の色を確認しながら偏りが無い様に貼ります。

 

床板が貼り終えたら、今度は手すりを組む為の束柱を一本一本組んでいきます。

 

この際にしっかりと束柱を固定はせず、笠木と呼ばれる手すり材を回してから本固定を行います。

 

 

この理由は何故かと言うと、笠木を固定した後に笠木の通り(とおり)をしっかり見たいのです。

 

通り(とおり)とは?

大工仕事を行う上で、通りを見ると言う言葉が有ります。

手すりの角から反対の角まで、通りが真っ直ぐになっているならOK。

少しでも曲がっている様なら、糸を張って手すりが真っ直ぐになる様に整えます。

正しく通りを見たなら、通りは良いとなって次の工程に進むことができます。

 

この様に根太でも笠木でも、通りを見た上で無いと本固定が出来きません。

 

この通りを見ないで作業を進めた場合、折れ曲がった様な手すりが出来たりします。

 

ハードウッドは材料費が高額になりやすいので、しっかりと抑えるところを抑えて作る必要が有ります。

 

 

そして全ての束柱が仮固定できたら、今度は糸を張って笠木の取り付けるためのカットを行います。

 

束柱の天端を真っ直ぐにカット出来たら、今度は笠木を取り付けします。

 

 

今回は手すりがガラスになりますので、笠木の下側にはガラスを嵌め込むための溝が切ってあります。

 

 

この段階で別荘に到着したOBオーナー様ご夫妻も、ウッドデッキが形になって来て嬉しい様子。

 

 

すでに笠木も回してあり、ガラスを受け止めるための敷居も取り付けが終わっています。

 

敷居は束柱と束柱の間に切り込んで入れてあります。

 

ただしハードウッドもソフトウッドという木材は、必ずしも正角な訳ではありません。

 

曲がっていたり、反っていたり、捻れがあったりします。

 

ですからただ単純に直角に切れば、綺麗にピッタリと取り付けできる訳ではありません。

 

この場合は真壁工法の敷居や鴨居を入れるのと同じ様に、差し金を使ってひかっています。

 

ひかるとは?

 

差し金を用いて、敷居や鴨居に柱の癖や柱間の長さを写すことを指します。

 

昔は殆どの和室が真壁工法でしたので、一人前の大工さんであれば誰でも出来ました。

 

最近では真壁工法自体が少なくなり、ほとんど差し金でひかって鴨居や敷居を入れる事はなくなりました。

 

 

この様にひかって入れた敷居は、束柱と束柱ぴったりくっついています。

 

 

隙間が無い分だけ摩擦も働きますし、下から専用のステンレスビスで打ってありますので、下がる事がありません。

 

笠木と敷居の間にガラスが入りますので、どちらにも溝が掘ってあります。

 

この方式は倹飩と呼ばれる工法です。

 

さらに束柱の外側には、ガラスを抑えるための押し縁も付いてます。

 

ここまで来ればガラスの採寸が出来ますので、先行してここまでの工事を行いました。

 

そして敷居の溝部分には、数カ所の水抜き穴を開けてあります。

 

ガラスにシールは打つものの、必ずシールもいつかは切れます。

 

その際に水が侵入しても、その水を流す事が出来ます。

 

この様に見えない部分の作業も、しっかりと行う事がハードウッドのウッドデッキをより長持ちにさせる工夫になります。

 

ちなみにですが。。

 

ここまでで笠木や敷居の溝切り、敷居幅の加工や押し縁材の加工などなど。

 

これらの販売されているハードウッドの無垢材は、規格で合うサイズがありません。

 

この加工を行うにはプレーナーや手押しカンナ、テーブルソーやバンドソーなどの機械が必要です。

 

規格品の材料から、無駄のない様に材料の加工を行う事で、今回の様なこだわりのウッドデッキが造作できます。

 

このウッドデッキと同様なウッドデッキを希望するなら、同じ様な設備を持つ工務店やウッドデッキ専門店に依頼するのが望ましいかと思います。

 

中尾建築工房の場合は、社長がもともと大工さん。

 

大工さんの作業場を会社にしている理由から、この様な加工を行うことが可能です。

 

3.ガラスの採寸加工をしている間に1Fウッドデッキを造作する

 

もともとは大きめのウッドデッキだったものの、ここまで大きいウッドデッキが必要なのだろうか?

 

ウッドデッキの建て替えの際にお伝えしてること

 

本当にこの大きさのデッキが必要でしょうか?

 

作り変えるならソフトウッドよりも、ハードウッドの方が耐久性が高いです。

 

ハードウッドは耐久性が高い反面、価格に関しても高いです。

 

なので、大きく作ればコストも高くなります。

 

小さく作ればコストも抑えられます。

 

 

と言う事をお伝えしてきています。

 

今回も同様に説明をし、サイズを小さく作り直す事にしました。

 

ウッドデッキを小さくするためには、地廻りも同様に変更させます。

 

外構工事の職人さんによる作業になりますが、束石は既存のモノを使わず。

 

新たな束石とステップ用の平板基礎、床下部分に防草シート、デッキに隠れていた部分の芝を新たに張りました。

 

 

完成した1Fウッドデッキの地廻りです。

 

芝の部分には、黒土を乗せて完成。

 

綺麗に芝を張ってもらいましたから、傷をつけない様に養生をしてから作業を行います。

 

しっかりとした新しい基礎に束石を乗せて、束石の天端をレーザーで墨出しを行います。

 

 

束の高さを決めたら、今度は根太掛けや根太を同時に組んで行きます。

 

 

束石の上に束を建てるのですが、束石と束の間には黒いパッキンを入れています。

 

束石には雨が降れば、水が溜まる可能性が有ります。

 

束石の上にそのまま束を建てれば、水を吸い上げてしまう事になるでしょう。

 

それは嫌な状態になってしまうので、基礎用のパッキンを入れて対策をしています。

 

これなら水を吸い上げる事なく、水を流せる状態を作れます。

 

 

そして今回は束石を、大きなタイプに変更しています。

 

その理由は束石にも乗せただけではなく、しっかりと固定をしたいのが理由です。

 

ハードウッドは耐久性が高い面もありますが、その反面反ったり曲がっていたりする材料です。

 

ですからしっかり固定されていない状態で根太を組んだり、床板を貼ったりすると。。

 

真っ直ぐにした時点で、板の力が加わり動いてしまうことが有ります。

 

これではとおりが通したつもりが、後になって動いてしまい、曲がったウッドデッキが出来てしまいやすいのです。

 

それは本末転倒ですから束石のサイズは大きめにして、ステンレスの金物とステンレスのビスでしっかりと固定を行います。

 

簡単に出来ると思いきや、地味に時間のかかる作業です。

 

 

全ての根太が組み上がりましたら、今度は束石の小口となる部分に木工用のボンドを塗っておきます。

 

木材の小口はもともと水を吸い上げる構造になっています。

 

ですから小口で水が溜まりやすい部分には、水を吸わない為にボントを塗っておきます。

 

ハードウッドだから大丈夫という事はありません。

 

常に水が溜まってそこに水がある。

 

そして床板が乗っていれば、そこは日陰となります。

 

常に風が通るならまだしも、この部分はいやらしい部分です。

 

その為にも最初から水を吸わない様な、確実な工夫を行う必要が有ります。

 

そして床板が貼れたら、最後はステップ部分の作業です。

 

ステップ部分は平板基礎ですから、あまり木材を乗せたくありません。

 

そのためステンレス製の鋼性束を採用しています。

 

 

これなら腐食の心配もありませんね。

 

こうして完成した1Fのウッドデッキの仕上がりは、この様な感じです。

 

 

床板で採用している無垢材のハードウッドはイタウバ材です。

 

色味が複雑な無垢材ですから、貼り合わせる前に色むらを気にしながら貼っています。

 

こうする事で見た目も綺麗になります。

 

また継ぎ手となる部分も斜切りする事で、しっかりと通りを意識した形が形成出来ます。

 

 

造作慣れしている大工さんだからこそのクオリティです。

 

これで1Fウッドデッキの工事は完了です。

 

4.ガラスの搬入と取り付けを経てガラス手摺のウッドデッキが完成です

 

合わせガラスが搬入されて、室内を経由してウッドデッキまで搬入されました。

 

ご覧のとおりにガラスとガラスの間に透明のシートが貼られているのが分かります。

 

持った感じだと、それなりの重量を感じる重さです。

 

 

そして敷居にはパッキンを入れて、ガラスを落とし込みます。

 

 

一本の敷居に対して2つのパッキン。

 

そして4ヶ所の水抜き穴が開いているのが分かります。

 

こうして全てのガラスが入れ終わったのと同時に、大工工事で室内側からも押し縁を取り付けてあります。

 

それが終わりますと、室内側からのシールを打ってガラスの工事は完了です。

 

 

外側からの見た目も大事ではあるものの、ウッドデッキはやはり室内側からの仕上がりも大切です。

 

出来上がった室内からの仕上がりは、こんな感じになりました。

 

 

一見はガラスが入っていない様に見えてしまいますが、しっかりと合わせガラスが入っています。

 

 

床に貼られている天然石タイルとハードウッドの色合いがとても似合っています。

 

 

いかがでしょうか?

 

海好きの方であれば、この景色をきっとお好きになると思います。

 

このウッドデッキを間近でご覧になった OBオーナーの奥様は。

 

うんうん、なんかねー

良く分からないんだけど、きちっとしてるー♡

すっごく、格好良いー♡

 

それはお褒めのお言葉をいただきましてありがとうございます。

 

垂直や水平を、何度も何度もレーザーで見ていますからね。

 

地味な作業が、きちっとしてるー♡に繋がっているんだと思います(笑)

 

5.まとめ

 

ここまでで比較的リーズナブルに作れた唐松材のウッドデッキから、ハードウッドでのウッドデッキを作り直す建て替え工事をご紹介してきました。

 

ハードウッドは手間暇もかかりますし、材料も高いです。

 

ですから安さを優先するなら、ハードウッドはお勧めする事が出来ません。

 

ですが耐久性を考えて、より永く持たせたいなら丁寧な造作工事が、ハードウッドの寿命をより永く保たせます。

 

高い材料を適当な組み方や、安請け合いの材料のサイズで組んでしまうと、長くても20年程度しか持たないと思います。

 

もしもあなたがウッドデッキを作る変えたいと思っていて、どうやったら永く保つウッドデッキを作れる依頼先はどこだろう?

 

そんな事で悩んでいるのであれば、中尾建築工房にもご相談ください。

 

しっかりと3DのCADにて材料のサイズや必要本数を明確に拾い出して、立体モデルをご覧いただけます。

 

そして細かい部分までしっかりとご説明させて頂きますからね。

 

 


お客様の声に耳を傾けると、どうやら自然素材で家づくりをした方たちの多くが、最初から「自然素材で建てよう」と決めていたわけではないようです。様々な住宅展示場や見学会に足を運び、実際に見て触れて、比べた結果、「やっぱり自然素材がいい!」と感じてくださっているのです。

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