逗子市久木に家を建てる!ドキドキの土地契約から待ちに待った地鎮祭☆
またまたホームページリニューアル時、停止していたブログ情報を更新させて頂きます。
2018年10月2日の建築吉日 尾の日に逗子市久木にて、地鎮祭を執り行わせて頂きました!
建築吉日の尾とは、新規ごとの開始に吉日と言われておりまして、婚礼・建築・開業には大変良き日と言われております。
中尾建築工房は進行中の家に新規ご相談の方をお連れしたり、見学会を開催しても良いという場合は地鎮祭を奢らせて頂いております。
逗子市桜山にモデルハウス用地はありますが、未だに構造設計で引っかかってしまってますし。
モデルハウスが建ったとしても、そのデザインとは違った家を見たいと言う方も居らっしゃいますし。
何より私が祝いの職人と言われた大工棟梁と言う過去がありますので、地鎮祭をしっかりと行わないとやる気がしないと言いましょうか。。
そのためほとんどの方は、中尾建築工房の奢りで地鎮祭を行わせて頂いております。
そしてこの日は中尾建築工房のブログの中でも、わりと多い一粒万倍日でもあります。
■一粒万倍日とは?
一粒万倍日(いちりゅうまんばいび、いちりゅうまんばいにち)は、選日の1つである。単に万倍とも言う。
「一粒万倍」とは、一粒の籾(もみ)が万倍にも実る稲穂になるという意味である。一粒万倍日は何事を始めるにも良い日とされ、特に仕事始め、開店、種まき、お金を出すことに吉であるとされる。但し、借金をしたり人から物を借りたりすることは苦労の種が万倍になるので凶とされる。
一粒万倍日は数が多いことから、他の暦注と重なる場合がある。その場合、吉日と重なったら一粒万倍日の効果が倍増し、凶日と重なったら半減するという。
一粒万倍日は宣明暦時代には記載されていたが、地方暦によっては記載されていないものもあった。貞享暦以降は暦注から外されたが、新暦が普及してから民間暦に掲載されるようになった。
※Wikipediaより抜粋
この様に地鎮祭などの建築ごとで、万倍にもなる籾が実りを成す日です。
大変良き日を周囲の方にも、おすそ分けする事が出来る日なんですね。
しかしここまでの道のりは、決して短いモノではありませんでした。
Contents
1.理想としている土地が無い
この画像は中尾建築工房で家を建てた、逗子のOBオーナー様宅になります。
振り返ると逗子市久木のクライアント様は、中尾建築工房で逗子市に家を建てたOBオーナー様の家に遊びに行ったのがきっかけでした。
OBオーナー様の可愛いインテリア、そして喜んで住まわれている様子を見て、中尾建築工房にお越し頂くきっかけになったとの事でした。
これなら私たちも、きっと逗子で理想の土地を見つけられる。
そして他のOBオーナー様宅に見学に行ったり、理想の家への夢を膨らませつつも、土地探しが始まりました。
でも現実には自分たちの欲しいと思う、手頃なサイズの土地が見つかりません。
■駅からの距離を譲らなければ坪単価が高い
■小さい土地で良いのに丁度良いサイズの土地が無い
■線路の北側には行きたく無い
いろんな不動産情報を見つつも、今ひとつ土地の見方も分からなければ。
買って良い土地なのだろうか。
それとも買わない方が良い土地なのか。
先の見えない土地探しに終わりを告げて、信頼出来る土地探しのパートナーを頼る事になったのです。
2.この土地でホントにいいの?
ここから信頼できる土地探しのパートナーと共に、2017年の6月から本格的な土地探しが始まりました。
そして運命の土地は半年も経たない2017年11月に、たまたま未公開物件の情報が流れて来ました。
信頼出来る土地探しのパートナーは、慌てさせる事をしません。
ですが土地探しには、それなりに時間も掛かります。
あと半年待って、物件が出てくれるのだろうか。
もしくは、1年先になるのか。。
そして一歩を踏み出す為に、私が書いたブログ記事がこちら
土地探しはコストを優先するのであれば、エリアの人気の無い土地を探せば良いだけ。
逆に人気のあるエリアを選ぶのだったら、資金計画自体を見直してコストを捻出する場合もあります。
行けるのか。
それとも行けないのか。
様々なプロの意見を聞きつつ、12月には土地の契約となりました。
3.土地契約そしてプランニングへ
土地の契約が終われば、そこからは家を建てるプランニングに入ります。
私たちの場合は予算の話はひとまず置いておき。
まずは要望の全てを聞きますよ的なスタンスを取っています。
誰もが自分の叶えたい要望のつまった家。
そして守りたい自分たちの予算。
この差が日産のマーチになるのか。
それとも、メルセデスベンツになるのか。
実際に図面を作って、要望を満たす事をしない限りは価格が出てくる事がありません。
そしてその要望の詰まった、中尾建築工房始まって以来のオーダーシートが到着する事になります。
私も様々な家の要望を聞いたり、様々な家を実際に建てて来ている経験があります。
その私の想像を超えるオーダーシート。
通常はヒアリングシートを頂いたら、こちらでまとめて図面化してからご連絡を差し上げております。
ですがこちらのオーダーシートの場合は、私が実際にプレゼンを受ける事になる初回打ち合わせになってしまいました。
俺は確か本職の建築家だったはずだが、何故俺がプレゼンを受けているのだろうか・・・
施主様からまさかの逆プレゼンに驚きを隠せない印象を覚えた、初めての経験でした。
このオーダーシートは史上最強のオーダーシートと言われるくらい、その要望は多岐にわたってとてつもない要望が詰まっていました。
予算もしっかりと聞いていました。
要望もしっかりと整理する事が出来ました。
そして私の頭の中では、こんな事が思い浮かびました。
「これはまさかの、ベンツのAMGクラスの引き算になりそうだな・・・」
そう思って、プランニングを詰めて行きました。
4.コストダウンを完了してようやく地鎮祭へ
当然ながら要望の全てを叶えれば、ベンツのAMGクラスが購入出来てしまうのではないかと思えるコスト差です。
何を選び、何を引くのか。
打ち合わせは多岐にわたりました。
- 引き算のプランニング変更
- 仕様の変更
- 諦めないけど自分で作業をする選択肢
コストを落としつつも、要望は叶えるコストダウンが一番難しいのが現実です。
プランニングを変更して、表面上のコストは確立する事が出来た。
でもクライアントが思い描いている家と、その価格の家には相違があると思いました。
要望が分かっているだけに、そこを本当にコストダウンしても良いのだろうか。
そして私が思いついた思いと言うのは。
もうここまで来たら、徹底的にやるしかない。
そしてクライアントをお連れして、私は木の卸売場である木場に出向く事にしました。
業者の私でも驚いた、秋田杉の建具材を手にする事が出来ました。
これならきっと、この家に合うリビングドアが完成するだろう。
そして最後の難関である、この土地独特の条件がありました。
購入された土地は埋蔵文化財包蔵地。
文化財のあるエリアの土地に家を建てる場合、地盤改良工事が無ければ試掘のみで本工事を進める事が可能です。
ですがもしも地盤改良工事の判定が出てしまった場合は、改良杭を打つ深さまで発掘調査をする事になってしまいます。
発掘調査を県に行って貰えば、費用は安いが一年後の建築になるのは避けられない。
それだけは何としても避けたい為、杭を打たなくても済む高額な地盤改良工事を予定していました。
そして地盤調査の判定の結果は?!
直接基礎で対応可能!!
まるで後光が差したかの様な一筋の光が見えて来ました。
ここまで来ればもう安心。
まるで永い物語を見続けて来た様に、一つ一つがまとまり新規ごとの開始に至る事が出来たのです。
地鎮祭では通常、金目鯛をお持ちする様にしているのですが、この日は相模湾で釣れた美味しいカツオを。
私の釣ったカツオが美味しかった様なので、あえて旬のカツオを地鎮祭にお供えする事となりました。
5.逗子市久木に家を建てる!待ちに待った地鎮祭まとめ
ようやく晴れて地鎮祭の日。
中尾建築工房の地鎮祭は、基本的に雨が降る事がありません。
よほど雨男や雨女と呼ばれる方でない限り、まず晴れの日になります。
天気予報が悪くても、その時間帯は必ず天気。
天気予報が悪くても、その場所だけは必ず天気。
地鎮祭と共に、近隣の方へご挨拶をさせて頂くのですが、その手土産には安田養鶏場さんの卵とお野菜を持参します。
安田養鶏場のお母さんに、必ず言われる事があります。
「本当にめでたい位、晴れ男だよね〜♪」
土地探しから共に進めて、ようやくここまでたどり着いた逗子市久木オーナー様の家づくり。
ここからは紙上ではなく、実際に現地で形になって参ります。
この日は埋蔵文化財の対象となるやぐらを司る中世人の方にも、宮司様を介して猿田彦大神様に祓っていただきました。
もうここまで来れば不安も一切ありません。
工事を進めるだけとなりました。
地鎮祭にて降臨して頂いた猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)様、猿田彦神社の宮司様、本当にありがとうございました。
そして逗子市久木のオーナー様、ご相談頂いてから永かったかもしれませんが。
祝地鎮祭、本当におめでとうございます!
ちょっと中尾節ブログを、今の更新の仕方に真似てみました(笑)
以前からご覧頂いている皆様、ご意見頂けるとありがたいですー☆