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無垢フローリングと床暖房を選ぶ〜床暖房を検討する時に気をつけたい注意点をお話しします〜

 
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無垢フローリングと床暖房を選ぶ〜床暖房を検討する時に気をつけたい注意点をお話しします〜
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新建材のフローリングではなく、自然素材の無垢のフローリングを選びたいなぁ。

 

新築を建てるなら、今までの家はとにかく寒かった。

 

だったら床暖房も、一緒に選ぶ事を検討したい!

 

そのお気持ち、寒い家に住んだ事のある私は良ーく分かります。

 

では無垢のフローリングを選んで、床暖房を選ぶ場合は何を選んでも良いのでしょうか。

 

無垢のフローリングばかりを新築に採用している中尾建築工房から、床暖房を選ぶ際の無垢のフローリングについて説明したいと思います。

 

1.無垢のフローリングに床暖房は可能か

無垢のフローリングに床暖房は可能か

 

先に申し上げてしまうと、無垢のフローリングに床暖房は対応かどうか。

 

床暖房に対応している、無垢のフローリングはあります。

 

ただしそれらは普通の無垢のフローリングと違い、様々な工程を経て床暖房に対応するフローリングを造っています。

 

どの様な工程を経て、フローリングが作られているのでしょうか。

 

  • 熱による狂いが生じるので厚めに製材する
  • 高温の熱処理を行う
  • 高温の水蒸気による熱処理を行う
  • 水による調湿工程を行う

 

これらを施す事で、無垢のフローリングでも床暖房対応のフローリングを造る事が可能です。

 

作業工程も、通常の無垢フローリングよりは長い工程を行います。

 

簡単に説明した方が、分かりやすいですよね。

 

床暖房設備に温められる際に、想定する熱量以上の熱をフローリング材に与えるのです。

 

そうする事でフローリングが温められても、動きを抑制する効果があります。

 

ただしフローリング自体が、放熱出来る環境が条件になります。

 

  • フローリングにカーペットやマットを敷く
  • フローリングに脚の無いベタ置きの家具を置く

 

これらの場合は、フローリングが放熱する事が出来ません。

 

ですから床暖房に対応するフローリングであっても、不具合が出るのは避けられないと言う事を覚えておきましょう。

 

 

私はもともと大工でしたので、無垢材の動きや反りについて詳しいです。

 

無垢の木は熱により、様々な特性を生み出します。

 

  • 腐食を防止する
  • 動きを止める
  • 曲げる

 

腐食を防止する

 

焼き杉と呼ばれる板をご覧になったり聞いた事は無いでしょうか。

 

木の表面を炭化させる事により、耐候性や耐久性を上げる事ができます。

 

 

 

■動きを止める

 

無垢材本来の持つ個性を徹底的に、熱や高温水蒸気、水で冷やす事で無くしてしまいます。

 

イメージ的には、人が殴られてボコボコになった印象を持ってしまいます。

 

 

 

■曲げる

 

家具の世界では無垢材をアイロンとスチームを与える事で、曲げ加工を行います。

 

ダイニングテーブルの脚や椅子などで、曲がっている部材を見かける事があるかと思います。

 

それらは熱処理により、木材を曲げてしまうのです。

 

 

この様に熱による無垢材を加工する技術は、年々上がっていると思います。

 

普通の無垢フローリングに比べて大変手間暇も掛かりますので、値段の高いフローリングになります。

 

ただし大工の立場から言わせて頂くと、そこまで木の個性を無くした無垢材はどうなのかなと思う節もあります。

 

オイルフィニッシュで仕上げますから、艶色などで見た目は良くなると思います。

 

無垢材のフローリングを選ばれる方の多くは、その作業工程の厳しい環境を知らないと思います。

 

自然素材が良いと思って無垢材のフローリングを選ばれるのに、それが自然な素材として呼ばれるのが果たしてどうなのか。

 

高温の熱処理や燻製処理を行う事で、無垢材の個性は完全に失われてしまいます。

 

動かなくなった無垢材と言うのは、調湿性能も無くなってしまうと言う事です。

 

 

私は湘南や三浦半島の地域で働く建築家ですから、地域独特の湿度を最も重視して家を建てています。

 

ですから無垢材のフローリングで、調湿性能が無くなってしまうと言う事になると。

 

そもそも無垢材のフローリングを、住宅に採用している意味が無いと思ってしまいます。

 

 

無垢の木が持つ個性を失ってしまうほど、過酷な状況にすると同じ事になるのです。

 

ナチュラルさを求めている方に、本当にお勧めして良いのか判断に困ってしまいます。

 

2.床暖房に準対応する無垢フローリングもある

床暖房に準対応する無垢フローリングもある

 

無垢のフローリングには、床暖房対応や床暖房準対応、床暖房非対応の商品があります。

 

床暖房対応は読んで字の如くですから、前章でご紹介した内容になります。

 

床暖房非対応とは、床暖房に対応出来ない無垢フローリングと言う事です。

 

では、床暖房準対応とはどう言った事でしょうか。

 

■床暖房対応無垢フローリングとは

 

比較的低温の床暖房なら、対応可能な無垢フローリングの事を言います。

 

温度も45度程度で、それ以上になってしまうと動きが生じます。

 

隙間が1〜1.5mm程度の間隔で生じてしまう恐れもありますし、反りや動きがあるフローリングの事です。

 

含水率で例えると、8〜10%に留めた無垢フローリングです。

 

あくまでも床暖房非対応の無垢フローリングと比較した場合、動きが少ないのが床暖房準対応の無垢フローリングと言えるでしょう。

 

無垢材の持つ調湿性能は妨げずに、床暖房には一応対応すると言うフローリングです。

 

 

これが床暖房に準対応する無垢フローリングの事です。

 

ただし無垢フローリングが床暖房に対応可能になったのは、そんなに歴史がある訳ではありません。

 

もともとは完全に、床暖房に対応するフローリングがありませんでした。

 

無垢の木の良さを殺さない様、可能なまでに乾燥の工程を経たのが床暖房準対応だと言う事です。

 

動きが出てしまう事もありますが、無垢の木の持つ調湿性能は残っています。

 

建築家の立場から言えば、木造住宅を建てる際の湿気対策は重視すべきポイントです。

 

家の中の水分は少なければ少ないほど、カビの繁殖などをコントロールする事が可能です。

 

ですからお勧めすると言えば。

 

動きが生じる事をご理解された上で、床暖房準対応の商品が良いかと思います。

 

3.非対応の無垢フローリングに対応する床暖房

非対応の無垢フローリングに対応する床暖房

 

床暖房について、非対応の無垢フローリングがあります。

 

これらのフローリングが全く床暖房に使えないかと言えば、そんな事はありません。

 

最近では床暖房設備の方でも、無垢フローリング対策として低温の床暖房があります。

 

無垢材のフローリングが見直され、床暖房設備メーカーとしても対策が必要になってきました。

 

電気でも温水でも無垢のフローリング対策を行う事で、採用されやすい環境を整えたい様です。

 

中温〜高温が主流だった床暖房は、低温〜高温へと移り変わって来ています。

 

異常過熱防止センサーを装備している床暖房設備は、過昇温やこもり熱を自動で防止する優れものもあります。

 

ですからこれらの床暖房を入れる場合、普通の無垢フローリングでも採用をする事が可能な場合があります。

 

 

こうなってくると、無垢フローリングの可能性は視野が広がるかと思います。

 

床暖房設備と無垢フローリングの組み合わせを検討する事で、床暖房対応の中から必ずフローリングを選ばなくても良いと言う事になりますよね。

 

私の会社でも床暖房に対応していない、岩手県産の杉無垢フローリング150×20と電気式の床暖房を組み合わせて施工を行った現場もあります。

 

  • 特殊な工程を掛けない、無垢のフローリングらしい暖かみ
  • 無垢フローリングが持つ、自然の調湿性能を失わない
  • 塗装をしない無垢のままでも、床暖房と組み合わせが可能

 

この様に時代の変化によって、床暖房設備側も革新を遂げていると言う事を覚えておいて頂ければ幸いです。

 

4.床暖房対応ではない無垢フローリングの裏技

床暖房対応ではない無垢フローリングの裏技

 

床暖房の導入を検討する際、床暖房対応ではない無垢フローリングを使う場合に裏技があります。

 

実は私が気に入って採用を検討している無垢のフローリングは、床暖房対応にはなっていません。

 

ですから自己責任と言える部分もあるのですが、床暖房と無垢フローリングの間に一枚の木の層を作ります。

 

木の層は無垢の木でも良いですし、構造用合板でも可能です。

 

9mm程度の厚みのある木の層を、床暖房設備と無垢のフローリングでサンドイッチにします。

 

これを行うだけでも、無垢のフローリングを床暖房の上に採用する事が出来ます。

 

実際に私の気に入っている無垢フローリングは、幼稚園や保育園などにヨーロピアンパインの無垢フローリングを採用されています。

 

塗装の能力が高い事もあるのですが、無垢フローリングの含水率は8〜10%です。

 

もちろん隙間は多少なりとも出てはしまうものの、それが苦情などを言われる事はないそうです。

 

最初から無垢のフローリングについて、しっかりとした説明を受けていればなんら問題にもならない事でしょう。

 

ある意味で言えば、建築の計画を行う建築設計事務所の理解度がどこまでなのか。

 

施工を行う工務店が、床暖房や無垢フローリングに対しての知識をしっかり持っているか。

 

これに尽きると思います。

 

ですからあなたが無垢フローリングと床暖房の組み合わせを、ネットで調べている自体があまり好ましい事では無い気がします。

 

本来であれば設計や施工側が、しっかりとこれらの知識を持っている事が当たり前の話です。

 

このあたりの内容も、設計や施工を依頼する業者選びに大きく関わってくる問題では無いでしょうか。

 

5.気になる補足とランニングコストも忘れずに

気になる補足とランニングコストも忘れずに

 

無垢のフローリングを床暖房対応で選ぶ場合、無垢フローリングの価格と床暖房の価格。

 

そして床暖房のランニングコストだけで、採用を検討される方が居ます。

 

ここまでお読み頂いた事によって、柔軟に無垢フローリングと床暖房を考える事が出来ましたよね。

 

ただしそれだけでは、すべてが解決している訳ではありません。

 

あなたは家の中が寒いから、床暖房の導入を検討し出したのでは無いでしょうか。

 

床暖房を入れるだけで、本当に寒い家にはならないでしょうか。

 

建築家としては床暖房云々の話だけではなく、下記の部分もしっかり検討して頂きたいと思います。

 

  • 間取りの開放感
  • 断熱の能力
  • 窓の開口による熱損失

 

■間取りの開放感

 

あまりにも開放感のある間取りで、高い勾配天井の間取りにしたとしましょう。

 

床暖房は高性能な暖房設備ですから、足元から暖めてくれます。

 

ただし暖気と言うのは、高い場所へと移動をします。

 

ですからあまりにも開放感のある間取りを作る場合、室内の空気を撹拌する設備も設ける事が必要です。

 

もしくはあまりにも開放的にし過ぎない事も、床暖房の性能をしっかり出す事にもつながると思います。

 

 

 

■断熱の能力

 

断熱の能力によっても、床暖房の効果は左右されます。

 

どんな断熱材でも、しっかりとした施工を行う事で断熱性能が発揮されます。

 

ただし現場の職人さんや施工管理の全てが、これらの知識をしっかりと持っている訳ではありません。

 

断熱性能をしっかりと出せる施工、または間取りや立地によって断熱性能を上げる必要が出て来るかもしれません。

 

私の会社では海の見える立地に、新築の計画を依頼される事が多いです。

 

こちらから海が見える場合、海からもこちらが見えると言う事です。

 

これらの環境は温度差の幅が非常に高くなりますので、普通の断熱材では補えない場合があります。

 

こういった立地の場合、外断熱などの採用を促す現場もあります。

 

 

 

■窓の開口による熱損失

 

あまりにも大きな窓を入れる事で、窓の部分で室内で温めた熱が損失してしまう場合があります。

 

景色などの都合で、どうしても大開口にしたい事もあるでしょう。

 

この場合は熱の損失を少なくする為、窓自体の性能をしっかり検討する事も必要です。

 

ペアガラスだから問題無いと言う事は、はっきり言って有り得ません。

 

室内で発生させた熱を逃がさない計画を、信頼出来る設計や施工業者の方と選定する様にしてくださいね。

 

 

 

この様に床暖房を入れたから、暖かい家になると言う訳では無い事がお分かりになるかと思います。

 

そして最後に諸条件によっては、落とし穴にはまってしまう場合があります。

 

どの様な落とし穴があるのでしょうか。

 

あまりにも快適なので、床暖房のスイッチを切れない・・・

 

まさかと思うかもしれませんが、本当にこの様な感想を頂く場合があります。

 

例えば月額1万円が床暖房のみの、ランニングコストだったとしましょう。

 

■予定では月額1万円のはずが。。。

 

※あくまでも床暖房を採用している面積や、床暖房のパネルの割り付け寸法や枚数によっても価格差は生じます。

 

床暖房のランニングコストは多くの場合、1日8時間×30日間で床暖房を運転させる計画です。

 

この計算によって、床暖房のランニングコストは1万円と言う金額が出たとしましょう。

 

仮にスイッチを切れない状態で、床暖房を入れっぱなしにしたとします。

 

この場合は1日24時間×30日間になりますから、ざっと月額3万円の床暖房のランニングコストになってしまいます。

 

 

あなたが経済的に余裕があるのであれば、気にならないかもしれません。

 

ただし寒い時期の床暖房コストだけで、月々3万円が掛かると言ったら考えちゃったりしないでしょうか。

 

この事からも必ずしも床暖房を付けるのが、良いと言う訳では無い事を覚えておきましょう。

 

6.まとめ

無垢フローリングと床暖房を選ぶ〜床暖房を検討する時に気をつけたい注意点をお話しします〜まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

無垢フローリングと床暖房を選ぶなら、だいぶ知識が付いたのでは無いかと思います。

 

ただし私が常々、クライアント様に申し上げている事があります。

 

床暖房が好きなら入れても良いのでしょうけど、根本的に新陳代謝を上げる方がコスト的にも良いですよ。

 

そんな説明をしています。

 

例えば月額1万円のランニングコストだったとしても、年間にすれば7ヶ月の利用で7万円の計算になります。

 

10年にすると、70万円のコストです。

 

例えばヨガ教室に行って、同じ費用をかけたとしたら、どちらが健康的と言えるのでしょうか。

 

そんな事も考えながら、あなたらしい暖かい家を計画してくださいね。

 

 


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