横須賀市や三浦市で土砂災害|新築やリフォームをする上で気をつけたいポイントや対策を工務店が教えます
台風25号の影響により、横須賀市や三浦市の三浦半島全体で、多数の土砂崩れや倒木、道路の冠水などが発生しました。
横須賀生まれで横須賀育ち、地元の工務店として、横須賀市や三浦市の家づくりを担って来た中尾建築工房から。
横須賀市や三浦市で家を建てる、またはリフォームするなら、どんなポイントや対策に気を付けておきたいかのご説明を差し上げたいと思います。
Contents
1.新築やリフォームをする場所のハザードマップを確認する

横須賀市や三浦市は風光明媚なエリアであり、海もあれば山もあり、河川などもホタルが生息している地域です。
穏やかな日常であれば、とても快適に自然と過ごせる自治体です。
ただし自然が牙を剥いた瞬間、とてつもない恐怖を感じるかもしれない災害が起きる場所でもあります。
ではそんな横須賀市や三浦市に住んでいる。
またはこれから移住をして住みたいと思っている。
そんな方には抑えておきたいポイントをご説明差し上げます。
それはハザードマップを確認する事です。
ハザードマップには下記があります。
二番目の土砂災害警戒区域は、わがまちマップに飛びます。
法規制・まちづくり→都市計画・まちづくり→表示マップのタブを災害警戒に変更→住所から探す。
これで該当地域を確認する事が出来ます。
もしくはこちらの様に、色々と見れるハザードマップもあります。
こちらは色のみで見れば、わがまちマップと同様のハザードマップが見れます。
ですがクリックして出てくる文言は、あまり正確ではなく広範囲を指してますので、マップの色で確認をする事が重要となります。
売買が絡む場合は不動産屋さんの方から重要事項説明の際に、それぞれ告知を受けるかと思います。
善良な方が担当であれば、しっかりと説明もしてくれるかと思います。
ですがそう言った方ばかりでは無いのが不動産業界でもあります。
何かあってからでは遅い、こんなはずではなかった、そんな思いをする前に、どういったリスクがあるのかを確認しておきましょう。
ここで何故、私が各種のハザードマップを見てもらいたいと思ったのか。
それは今回の台風25号の影響で、土砂崩れや倒木している場所を確認すると、ほぼ確定している事があります。
- 土砂災害特別警戒区域(急傾斜)
- 土砂災害警戒区域(地すべり)
- 土砂災害警戒区域(土石流)
これらに該当している事が分かります。
実は中尾建築工房のある横須賀市長沢では、通研通りと呼ばれる道があります。

通研通りを挟んだ向かい側で、しばし通行止めとなる土砂崩れが発生しました。
その土砂は通研通りを河川にするかの如く、滝の様な雨と土砂が一緒に流れ込みました。
ここではっきりと言えるのは新築やリフォームをする上で、物件を購入する前ならこれらの災害を避けられると言う事です。
また購入する物件付近にも注意が必要です。
自分の家に帰宅する際もしも狭い道があり、そこが土砂崩れになったらどうなるでしょうか?
そうです、帰宅難民にも成りかねませんので、物件周辺にも注意をする事が必要です。
2.浸水する可能性も考える

こちらの画像は千葉県のものでは無く、三浦市初声町の入江町と言う場所です。
横須賀市や三浦市は今回の台風25号の被害で、床上浸水するほどの情報があまりありませんでした。
ですがご覧の様に浸水する場所も時にはあります。
また横須賀市や三浦市の対岸である千葉県でも、印旛沼では初めての水位が上昇して、近隣の自治体周辺が冠水しました。
これは横須賀市や三浦市の対岸の話ではありません。
- 原因: 台風25号による記録的な大雨で、1968年の管理開始以来最高となる約5mの水位を記録。利根川の水位も上昇して排水が追いつかず、堤防が決壊。
- 被害: 成田市や印西市などの周辺で広範囲にわたり冠水し、道路の通行止めや住宅の浸水被害が発生。
- 影響: 千葉県と神奈川県あわせて死者11人、行方不明者3人となるなど、甚大な人的・物的被害が確認されています。
AIにまとめてもらいましたが、この様な回答がありました。
事実今回の台風25号のみではなく、台風15号(令和元年房総半島台風)と台風19号(令和元年東日本台風)の際には、千葉県のみならず三浦半島のある横須賀市や三浦市も影響を受けました。
当時の情報では風速計では千葉県千葉市が最大瞬間風速 57.5 m/s(最大風速 35.9 m/s)
(横須賀市や三浦市では最大瞬間風速:41.7 m/s(最大風速:27.5 m/s)(9月9日 01:33 / 観測史上1位)
三浦市内の海沿い(登録地点等)では、一時54.0 m/sの突風が記録されたとも報道されています。
地元民の話の中では風速計自体が壊れていて、それ以上は計れなかったと言う噂もありました。
つまり千葉県で起きた浸水や冠水は、横須賀市や三浦市でも起こり得ると言う事に繋がります。
ですから土砂災害と同様に、浸水や冠水などもハザードマップを確認しておく事はとても大切な事になります。
こちらも是非、ハザードマップを確認して頂きたいです。
極力、災害から避けられる度合いが高くなります。
3.新築やリフォームをするなら保険も万全に

台風などの様な被災をした場合、多くの場合が火災保険を使う事になります。
保険に入らないのも選択肢の一つではあるものの、いざと言う時の事を考えると火災保険は必要です。
ただし火災保険だけ入っておけば良いのではありません。
場合によっては火災保険では無く、地震保険でしか保険が降りないケースもありますので、注意が必要です。
大雨・洪水・融雪洪水などが原因で土砂災害が発生した場合には、火災保険の「水災」で補償されることになります。
- 集中豪雨が発生して土砂崩れが起き、自宅が崩壊
- 融雪による土砂崩れが発生して自宅に土砂が押し寄せて自宅が崩壊
- 集中豪雨が発生して土石流が起き、自宅が流失
地震や噴火が原因の場合は、地震保険で補償される事になります。
- 地震によっては土石流が発生し、自宅が流失
- 地震により自宅の下にある崖が崩れて住宅が崩壊
- 火山が噴火し自宅が火砕流で倒壊
火災保険で適用されない場合
床上浸水は床上以上の浸水で損害があれば補償されます。
損害保険会社により基準は違えど地盤面から45㎝以上に水が達していない場合などがあります。
集中豪雨や地震が原因ではない土砂崩れや崖崩れなどの損害は、火災保険の水災や地震保険も補償されません。
例に挙げると地下水等が原因で起きた地盤の崩落などになります。
免責金額を設定している場合、損害金額から免責金額を差し引いた金額が保険で支払われる保険金です。
地震などで生じた損害などは地震保険の認定基準である一部損に至らない損害だったり、窓ガラスが割れたり主要構造部に損害が無い場合は支払われません。
建物や家財以外に生じた損害も保証の対象外となります。
土砂崩れや崖崩れで車が埋もれたとしても、火災保険や地震保険では補償の対応がされません。
車両については車両保険が保険の対象となります。
保険についてはそれぞれ保険会社で、基準が違っている場合があります。
ですから内容をしっかりと把握しながら、保険を選ぶ事が大切です。
この様に新築やリフォームを検討するだけで無く、のちのちの保険なども頭に入れておきましょう。
4.工務店が教えるポイントとは

ここでは地元の工務店として、中尾建築工房からこんな対策もありますよと言う内容をご説明差し上げたいと思います。
不動産を買う前であれば、各種のハザードマップを見る事で避けられる部分は避けられると思います。
ですがすでに親御さんの土地を相続しているとか、親戚の土地を借りて建てるなどの場合、移動が出来ません。
またどうしても景色を優先したいが為に、海の近くや風当たりの強い場所に新築やリフォームをする場合の対策も必要でしょう。
あくまでもケースバイケースになりますが、被災リスクがある場所であるならこんな部分に注意をしたいところです。
かなりの強風が吹く場合、釘で固定されていない瓦などは飛んで行ってしまいます。
ですから自宅の屋根が固定されていない瓦の場合、瓦を下ろして固定をし直す。
または違う屋根材などに変更する事をお勧めします。
私の経験上ではガルバリウム鋼板などは飛散のリスクが今までに無く、アスファルトシングルやカラーベストの様な耐久性の短い屋根材が飛散するリスクが高いと思います。
特に6尺間口(1.8m程度)の場合ならまだしも、これ以上大きい窓にシャッターを付ける場合はシャッター自体がガイドレールから飛び出してしまいます。
ですからシャッターが飛び出せない耐風シャッターの取り付けをお勧めしています。
分電盤やコンセント、エコキュート、エアコンなどの室外機を高い位置に配置する事で、浸水して感電しない様な対策をする事です。
新しい家の場合はベタ基礎が多いかと思います。
ベタ基礎は耐圧盤と呼ばれる平らな部分に立ち上がりと呼ばれる部分を後打ちしています。
その継ぎ目の部分と言うのは鉄筋は繋がっているものの、その高さまで水位が来る場合は浸水します。
ですから耐圧盤のラインを溝を掘り、ベントナイトを含んだクニシールを打ち込む。
もしくはパラテックスB-2工法にて外周基礎部分の防水を行う事をお勧めします。
私の会社では耐圧盤が地面より下がる場合は必ず、クニシールとパラテックスB-2工法を併用して基礎の防水工事を行っています。
これはリフォームでは行えませんが、新築に限った場合になります。
家を建てる場所が浸水する可能性があり、過去にもどのくらいの高さまで浸水した。
そんな情報があれば高基礎を作る事をお勧めします。
また前項にあった基礎防水も併用したいところです。
仮に床内断熱材を施して、耐圧盤と立ち上がり部分から浸水した場合は、床の中の湿気が籠って湿気が抜けない状態になってしまいます。
もしどうしても床内断熱材を施す必要があるなら、あらかじめ基礎防水も併用して行う事をお勧めします。
これはもう書くまででも無いかもしれませんが、浸水した場合はエアコン自体も水に濡れて壊れてしまいます。
浸水と同時に電気基板やモーターに達して、乾燥後も漏電や発火、感電につながる危険があります。
火災につながる原因にも繋がりますので、極力避けた方が良いです。
5.まとめ
今回の台風25号により被災を受けて、お亡くなりになられた方に心よりお悔やみ申し上げますとともに、ご遺族の皆さまにお見舞い申し上げます。
また、行方不明となっている方々の一刻も早い発見を心から願っております。
そしてこれから出来る事と言うのは、被災する前に想定して、避けられる事は事前に避ける。
充分な対策を行う事です。
これから横須賀市や三浦市で家を計画するなら、これらの知識を頭のどこかに入れておいて頂けると幸いです。
一番大切な事は人命保護ですからね。