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木製玄関ドアをウォールナットでアンティークに製作してみよう(前編)

 
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堀商店の鋳物とウォルナットドア
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木製の玄関ドアって、格好良いから良いよね。

 

無垢の木で作られた玄関ドアは、風合いも良いですし重厚感を感じる事が出来ます。

 

ただし木製の玄関ドアと言っても、人によってはその風合いやこだわりは人それぞれ。

 

今回製作にチャレンジするのは堅牢かつ中世ヨーロッパを彷彿させる、アンティークな風合いを持ったウォールナットの玄関ドア。

 

逗子や葉山の様なリゾート地で新築を多く施工させて頂いている中尾建築工房が、工務店が本気を出したらどれだけすごいドアが作れるのか?

 

そんな事を実践してみたいと思います。

 

1.今回の玄関ドアは素材がウォールナット

今回の玄関ドアは素材がウォールナット

 

木製の玄関ドアを製作する為に、今回は素材をウォールナットを選択しました。

 

この画像のウォールナットは、未加工の材料のため削られていない状態です。

 

まず無垢のウォールナットがこれだけの幅、そして長さ、厚みで揃えようとしてもなかなか揃うモノではありません。

 

通常はウォールナットの木製玄関ドアと言えば、表面上のみウォールナットを貼り付けたモノ。

 

今回の木製玄関ドアは、表面上のみではありません。

 

すべて無垢材のウォールナットで製作をします。

 

つまり本当の無垢材で製作をする木製玄関ドアと言う事になります。

 

 

ポイントはここ!

 

  • 材料は本物の無垢のウォールナット
  • 新木場から材料を一括まとめて仕入れ
  • アンティークな重厚感のある木製玄関ドア
  • 中世ヨーロッパのドアを彷彿させるデザイン
  • 堅牢かつ意匠性の高い堀商店の鋳物金物
  • IOT対応の電子錠装備

 

新木場から仕入れたウォールナットの材料

・長さ2400〜
・幅150〜
・厚みは全て46mm

 

張り合わせた玄関ドアは、一生モノの玄関ドアと言う訳にはなりません。

 

今回は無垢材のウォールナットだけで製作しますので、メンテナンスも出来ますし一生モノのドアと言えます。

 

室内からの内観は、綺麗に削ったウォールナットの仕上げ。

 

玄関ドアを外観から見たデザインは、一切削らず倉庫に積まれたままの塗装仕上げ。

 

どこかで埋まっていたかの様な、古材の雰囲気を出す形で製作を行います。

 

 

おそらくあまりこの様なデザインのドアは、日本国内ではやられている方は少ないと思います。

 

誰も造っていないからこそ、やってみる。

 

中尾建築工房の挑戦し続けるスピリッツをご覧頂けると思います。

 

2.職人が嫌がる製作デザインと材料

職人が嫌がる製作デザインと材料

普通の玄関ドアや内装ドアを木製で製作する場合、職人のジャンルでは建具職人の手によってドアを製作してもらいます。

 

ですが今回の木製玄関ドアの製作は、建具職人さんにも断られてしまいました。

 

この他に建具を作れる職人と言えば、家具屋さんか細かい作業が得意な大工さん。

 

家具屋さんも興味はあるけど、遠回しにお断りを。

 

細かい作業が得意な弊社の大工さんもそれで本当にクレームの無いドアを造れるの

 

そんな事から今回の木製玄関ドアは、私自身が製作に当たる事になりました。

 

ポイントはここ!

 

当ブログを初めてご覧になる方は、私の事をご存知無いと思います。

 

私は元々、現場で作業をしていた大工の棟梁です。

 

無垢の木材を触るのがとにかく大好きで、三度の飯より無垢材が好きな大工でした。

 

ずっと大工のままで居るのかと思いきや、現場での事故の古傷の影響で設計や施工管理に回って会社の社長になりました。

 

割と小器用な大工なので、モノの製作にはこだわりがあるタイプの大工です。

 

 

そんな訳で久しぶりに小器用な大工に戻って、ウォールナットの無垢材で木製玄関ドアを製作する事になります。

 

この玄関ドアは意匠的に表面の加工は一切せず、そのまま倉庫に眠っていた木材の質感を残したい。

 

イメージ的には、中世のヨーロッパを彷彿させる質感やアイアンワークのデザインです。

 

これが全ての職人さんが抵抗をした部分になります。

 

通常、プレーナーと呼ばれる加工機にて、木材の捻じれを修正して建具材としての精度を上げる工程を踏みます。

 

今回はそれを裏面のみにすると言う、職人の常識を覆す大胆な方法です。

 

さらに言えば、無垢材のウォールナットで玄関ドアを製作すると言う事を行っている例がありません。

(張り物なら、普通に販売されています。)

 

それだけに職人さんにとっては、プレッシャーが掛かるのも否めません。

 

やってみない事には何も進みません。

 

そんな訳でスーパー大工、ここに復活(笑)

 

3.ウォールナット木製玄関ドアの製作開始

ウォールナット木製玄関ドアの製作開始

 

山積みされたウォールナット材。

 

上の綺麗なウォールナットは、プレーナーにて加工された表面です。

 

下に積まれたウォールナットは、未加工のウォールナット材。

 

これらを表面と裏面に分けて、製作をして行きます。

 

プレーナー加工編

 

プレーナー加工編

 

木材を加工するにあたり、最初に行うのが手押しやプレーナーによる材料の反りやねじれの修正。

 

中世ヨーロッパにあるデザインを意識している為、あまりにも煌びやかになるのは避けたい。

 

となれば4面の全てを削れず、削って良いのは外部面以外の3面のみ。

 

比較的反りやねじれの無いウォールナット材を選定し、裏面から加工を行い3面の精度を上げていきます。

 

 

無垢のステンレスシャフトを通す

 

無垢のステンレスシャフトを通す

 

このウォールナット木製玄関ドアには、4面の全てを成形する訳ではありません。

 

材の厚みは希少価値の高い材料なので、削り過ぎたら勿体ありません。

 

少しでも削らず反りや捻じれを解消する為に考案されたのが、このステンレスシャフト。

 

6枚のウォールナット材を並べて接合する為に、頑丈なステンレスシャフトを製作しました。

 

これらを通す穴加工を行っていきます。

 

溝や穴の加工作業

 

溝や穴の加工作業

 

まずは正確な穴を開ける為に必須となる定規を製作します。

 

穴の加工精度が悪いと、全てのシャフトが貫通しません。

 

髪の毛一本の誤差でも、ドアの製作に支障が出てしまいます。

 

しっかりとした墨付け作業、それに沿った穴あけ加工が必須となります。

 

溝や穴の加工作業2

 

材料の長手方向は長い定規で。

 

部材のセンターを出すのは、この短手の定規で。

 

全てに定規を採用して、1つ1つに狂いの無い様に作業を進めていきます。

 

溝や穴の加工作業3

 

ドアを組み合わせる為の溝は限りなくセンターに。

 

シャフトを通す穴の部分は、ドアの裏面から基準を取って加工をしています。

 

溝にはウォールナットで製作した、実(さね)を入れていきます。

 

 

4.仮組みから組み立て作業に

仮組みから組み立て作業に

 

ウォールナット材の加工が終われば、面取り作業を行いステンレスシャフトを通して仮組みを行います。

 

仮組み完了

 

仮組みから組み立て作業に2

 

全ての材にステンレスシャフトを通して、実も入る精度になった事が分かります。

 

こちらは全てプレーナー加工を行っている玄関の裏面です。

 

この時点では若干、木材の反りが残っているので何枚かの実が入りにくい場所もあります。

 

木材を叩きながら、反動を利用して押し込む事で反りを修正しながら組み立てが出来そうです。

 

 

塗装作業と組み立て

 

塗装作業と組み立て

 

玄関ドアの塗料にはオスモカラーの自然塗料を採用しています。

 

オスモカラーは自然塗料の中でも、最も高性能な塗料です。

 

玄関だけでなく室内や外部の塗料に、数々の実績を残している塗料。

 

リーズナブルな自然塗料で何度も塗るよりは、しっかりと塗る事でより耐久性能を発揮します。

 

塗装作業と組み立て2

 

まずは表に出ない溝の部分から塗装を開始します。

 

木材は湿度を吸収する素材ですから、出来る限りは全ての部分を塗装した方が狂いが少なくなります。

 

やりにくい部分から進める事で、最終的には円滑な作業を終える事が可能となります。

 

塗装作業と組み立て3

 

玄関ドアの外側になる部分は荒木の状態なので、塗料を塗る抵抗がかなりあります。

 

じっくりと塗料を浸透させて、より耐久性を上げて行きます。

 

この玄関ドアの場合、全ての面に於いて塗装は2回塗りを行いました。

 

塗装作業と組み立て4

 

バラバラの状態で溝のある部分は2回塗り。

 

ドア表面になる部分は1回塗り。

 

その後、ドアを組み上げてから再度の塗装を行います。

 

この画像では玄関ドアとして外部から見える感じになります。

 

表面は一切削らず中世ヨーロッパを彷彿させる仕上げになるので、表面には若干の材料の段差があります。

 

このクオリティを保つ為には仕方のない部分でもあります。

 

塗装作業と組み立て5

 

塗装の作業が終わった室内側の面になります。

 

張りモノのドアの場合は、同じロットで張り合わせて行くので、ここまでの色ムラを再現する事は出来ません。

 

無垢材の場合は敢えて色ムラが出るあろう、木目を選定する事によって黒っぽい部分と茶色っぽい部分を組み合わせる事が可能です。

 

裏面は割と高級感のある雰囲気である事が分かります。

 

職人が嫌がる製作デザインと材料

それと同時に表面は、ご覧の様にアンティークな雰囲気を残しつつ、重厚かつ倉庫に眠っていたままのデザインにする事が出来ました。

 

 

ここまでの作業は実質5日間。

 

試行錯誤を繰り返しながら、木製玄関ドアの製作に向き合います。

 

5.IOTと中世のデザインを重視

IOTと中世のデザインを重視

 

重厚かつアンティークな風合いを求めるなら、堀商店の素材がピッタリです。

 

さらに時代は様々な部分で、AIが採用される様な時代になりました。

 

そこでこの玄関ドアにも、AIが搭載されるIOTを導入します。

 

雰囲気はアンティークですが、時代の利便性も欠かさず採用する事が可能です。

 

鋳物のバランスを試してみる

 

堀商店鋳物

 

図面は製作せず、すべて自分の頭の中で製作をしている木製のウォールナット玄関ドア。

 

まずは取り付け前に、鋳物の部材のバランスを見てみます。

 

電子錠と鋳物で成形された堀商店のパーツ類。

 

  • 座付取手
  • シリンダー掘込自動本締錠
  • 小型電気ストライク
  • ヒンジプレート
  • 飾り鋲
  • 丁番
  • フランス落とし(受け皿含む)

 

1つ1つのパーツをカタログから抜粋して、ドアの意匠性を高めて行きます。

 

もちろんIOTに対応するための電子錠も、しっかりと互換性を確認した上での剪定です。

 

堀商店の鋳物とウォルナットドア

 

実際に並べてみると、かなりの重厚感のある木製ドアに仕上げる事が出来ました。

 

ドアの端部には、まだこれからウォールナット材を組み合わせたりする作業が必要です。

 

 

この玄関ドアは試験的に製作に当たっておりまして、実はもう一枚のドアを製作して観音の扉になります。

 

5.まとめ

 

この様に無垢材だけで木製の玄関ドアを製作する事は可能です。

 

利便性の高い電子錠も、今後はかなりの度合いで普及して行きます。

 

すべてにここまでのこだわりを持つ必要は無いのかもしれません。

 

でもこだわりの注文住宅を建てるなら、こんな風合いのドアをセレクトしてみるのも面白いかもしれませんね。

 

このドアの製作は今もまだ続いております。

 

この先も後編と言う事で、進行状況をアップさせて頂きます。

 

ここまでの製作した流れをブログでご覧になりたい方には、下記の関連リンクからご覧になってみてください。

 

あなたの建てる、注文住宅の参考になれば幸いです。

 


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